冬花火

頬を撫でる風に凍てついた痛みを感じる

君がいる場所よりも少し早い冬が来た

コートを着て、冷えた指先を吐息で温めていると

君の手のぬくもりを思い出すよ

「今年ももうすぐ冬まつりの季節だね」

そんなメールが今年も届いた

もうどれくらい君の顔を見ていない?

きっと街ですれ違ってもわかりはしないだろう

祭囃子を口遊みながら

暗い星空を見上げたら

ちらちらを白い雪が降ってきた

今年は帰ろう 君のそばに

そして二人で冬の花火を見ようか

君が大好きだと言っていた

星空に咲く花火を

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