第3話

寝起きを叩き起こされた

地震だ

人工地震

やったなノースバレイラ

いくつ実験すれば気がすむ

この間は人工衛星、この間はみさいる

バクダンと飛び物と

そろえば他国を攻めれる…

専守防衛?

いいや

持てば使いたくなるのが人の常

あたしらの苦労もしらないで


ちょっとだけ目を閉じた




なな


何をした



え?


な 何も?



思わず口ごもる



あたしたちからはおっちゃんと呼ばれてる管理官AZ90は追及せず、

かわりにぽそっとこう言った



放射能値が跳ね上がっとる

地下実験は地上に放射能が漏れ出さないことで知られておる

それが漏れたとしたら、

誰かが地盤に亀裂でも入れたとしか考えられまい?



あたしは黙ってる

しましたとも

ほんの2ミリ幅

地盤に空隙を…



おっちゃんはため息をつき、副官たちに指示を出した


国土防衛要員増強

放射能防衛能力者四名追加投入!


すんまへん


とだけ思い、あたしは再び眠りにつく

ごめん

寝起きのあたしはちょい無責任だ……

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