R1.9.15『あ、安部礼司』の感想
【A面】
会社で安部礼司とユウちゃんのなれそめ話が尾ビレ背ビレが付いて噂になっていた。それは神保町の女坂で告白した話。もっとも平均的な男が会社の一番のマドンナを射止めたことで、営業部では、女坂は告白の聖地となり、安部礼司が恋愛の神様になってしまっていた。
自称・恋愛の神様である部長から目の敵になってしまっていた。
◇
ほとんどの本屋が北を向いている神保町。今年は神保町古本屋祭りが六〇周年。ブックフェスティバルもカレーフェスティバルも、一〇月から続々開催される。そんな神保町に恩返ししたいと考えながら神保町を歩く。ラドリオの曲がり角を曲がって見知らぬ小道にはいると、芥川竜之介と夏目漱石にそっくりな男たちに会った。二人は安部礼司に恋の相談を始める。
◇
一回きりの人生には先人の叡智が詰まった本が必要だ。先人たちの人生を知ることで『君は一人ではない』と思わせてくれるのが文学である。
→無数にある小説のなかから「これは俺のことを書いている」と思わせる――誤解を恐れずに命名するならばいわゆる『太宰』的な――物語に出会い、運命を感じるのは今は昔か。今じゃSNSで簡潔に『君は一人ではない』を得ることができる。しかも
◇
どんなイベントをしようかと考えながら古本やのまえに立つ阿部礼司。店主から、小学館の隣にある、一九三六年に建築された、一般にも貸し出される由緒正しき共立講堂を借りてみればどうか、と提案される。
◇
【B面】
おお、ナンバガ……と思ったらすぐ終わった。。
アンジュに振られたけど月二回ほど食事に言っている男。部下は降られたのにどうして、と理解できない様子。男は、若いときの恋愛と四〇過ぎの恋愛じゃ形が変わってくる、といい、若いときの祭りは、ねじり鉢巻きのケンカ御輿で、四〇過ぎの恋愛は、烏帽子をかぶって担ぐ伊勢神宮で毎日やっているような祀りである、と説明する。
一方、アンジュっちはサラちゃんから、同じようなことをツッコまれる。振ったのに食事に行くのが理解できない。自分でも理解できていないアンジュっちは、サラちゃんと飲みながら自分の気持ちを捜す。
サラちゃんは最高のカレーを作って『アメリ』の女の子になりたい、という。アンジュっちは、はじけるような恋をあきらめたくない……のかも、と。まだ二〇代だからキラキラした恋愛がしたい! と自分の気持ちに気づいた。
恋愛成就を希望するのではなく、誰かを好きになれたことに感謝する四〇代だった。
◇
【令和の泉】
この秋やってみたいことはありますか。
Yes・98%
「ソロキャンをやってみたい」
「職場の後輩を連れて鯛釣りにいきたい」
「トライアスロン」
→これワザワザHPアクセスしてNoと答えた人がいるのがすごいよ。。
◇
先週から引っ張っていた重大告知。それは、一四年目にしてついに神保町で本格的なイベント! 一〇月二七日(日)の共立講堂で公開生放送!
→ついに、ついに神保町でキたか! これはいかねばあ!
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