【エネミー】レギオン

 贄神の眷属。その大きさによっておおよそ七つの種類に分類される。徐々に成長を重ね、その中で選ばれた個体のみがクイーンとなる。

 社長戦争開始時よりクイーンはせっせと卵を産み続け、レギオン個体を増やし続けている。最初期の個体は三日もあればキングに至る。



「レギオン・ジャック」

 毒々しい赤のオタマジャクシ。大きさは手のひらくらい。卵から産まれたばかり。バシャバシャと跳ね回り、ぽつぽつと黒い水滴を降らす。


「レギオン・リー」

 二本足の、50cmほどの赤い楕円。所々白みがかっている。トコトコ歩いては逃げ回る。この状態で仕留めきれなければ、人的被害が出る。数体集まると小雨になる。


「レギオン」

 人間大の赤と白の縞々のガマガエル。レギオンといえばコレ、というくらい現地では有名。ダントツで個体数が多い。槍のような鋭い舌で人間を突き殺す。十体前後の群れでいることが多く、周囲に黒い雨を降らせる。体当たりも危険。


「レギオン・ドリラー」

 三メートル級。ピンク色の流線型ボディ。舌による刺突と高速の体当たりでの轢き潰しが主な攻撃手段。とにかく動きが素早いので、黒い通り雨が走っている。素早過ぎて群れて行動できない。



「レギオン・ミラ」

 ドリラーが奇跡の三体合体を果たして誕生する。五メートル級。顔面が三つあり、それぞれ槍の舌を持つ。ぴょんぴょん飛び跳ねて鬱陶しい。黒い雨を雷雲ごと引き連れ、稀に雷が落ちる。


「レギオン・キング」

 ミラが成長した八メートル級。ずんぐりとしたガマガエルといった風貌。レギオン・クイーンをほんの一回り小さくした個体。口は一つに統合された。卵を産む機能以外はクイーンとほぼ同じ性能。雌雄同体のレギオンにおいて、キングの中で限られた一体のみがクイーンへと至る。

 単体で黒い嵐を引き起こす。


「レギオン・クイーン」

 前述。ヴィラン登録。血の契約を果たしたクイーンは、脅威度が跳ね上がっている。

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