おじさんとパフィンちゃん〜バトル編〜
「四神が一人たるこの私に戦いを挑むと」
「……」
「仲間もいなければ群れの長でもない。一人だけのあなたがどうやって私と渡り合えるのかしら?あなたは一体何を考えているの?」
「……」
「まあいいわ。たった一人の力がどれ程がここで思い知……」
「セイリュウ、セイリュウ」
「……何よビャッコ」
「そいつ寝てるぞ」
「…………すぅ……すぅ……」
「…………」
「…………ん〜……終わったぁ……?」
「……あなた、何のフレンズ?」
「ナマケモノだよぉ…………あれ……ここどこぉ……?」
「……セイリュウ。こやつ、お前と力試しをしに来たんじゃなかったのか?」
「そのはず、なんだけど……」
「…………ぐぅ」
「あーこらこら、こんな所で寝るんじゃない。噂には聞いていたが、まさしく怠け者だな……」
「……はぁ。なんだか気が抜けたわ。ビャッコ、この子を住処に戻して」
「えぇ……」
「ほら、さっさと連れて行きなさい」
「けもの使いが荒いやつめ……よいしょっと。うお、軽っ!?」
「それはそうでしょう。私達は四神よ?フレンズ一人軽く持ち上げられるなんて普通でしょうに」
「いやそれを差し引いても軽過ぎる!お前ちょっと抱えてみろ!」
「はぁ?何を訳の分からな…………っ!?」
「な?な?」
「ヒトの赤ん坊並み……いや、それ以上……」
「紙の塊でも持ち上げたかと思ったよ……こいつちゃんとメシ食ってるのか?」
「……まさか、フレンズの間でいじめが……」
「……いーや、そうでもないらしい」
「ナマケモノー!どーこー!?」
「ギンギツネ。あっちの行き止まりに宝箱があるかも」
「またあなたは訳の分からない事を……今はナマケモノを探すのが先よ!まったく、一体何をどうしたら雪山からこんな洪水状態の場所まで飛ばされるのよ……」
「そうだった……ナマケモノに隠し面を出す手伝いしてもらわなきゃ」
〜〜〜〜
一方その頃
「触手を操るフレンズがいるって聞いたからここまで来たのに!ズッコンバッコン大騒ぎできると思ったのに!ヒグマさんのウソつきぃーー!!」
キンシコウの背後では、無数のセルリアンだったモノの欠片の山があちこちに出来上がっていた。
結論:
バトルものを書くのはムリだった
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