第 Ⅴ 話
一晩がたった。オレはいつも通りの時間に、いつも通りに学校に登校していた。いつも違うのは、いつも以上に眠気が酷いぐらいだ。
あの後、重たい足どりで帰宅したオレはなにもする気が起きず、しかし、寝ることも出来なかった。一晩中頭から離れなかったのだ朝倉の表情が。
朝倉に選べと言われた選択肢。協力員になると決めたあの瞬間に朝倉がやれと言えばなんだってしてやろうと心に誓ったはずだった。
しかし朝倉はオレにしたい事を選べと言う。予想以上に協力員って奴は難しいものだったようだ。覚悟が足りなかった。
朝倉は目的の為に人を殺す。今思えばオレに向けた、殺すと言う言葉が状況しだいで他の者に向くと容易に考えつく事が出来きた。
朝倉はなにを考えてるんだろう。
朝倉は言っていた。インターフェイスである自分も、普通の女子高生である自分もどっちも朝倉涼子だと。
しかし男子生徒を殺すことは命令違反だという。なら普通の女子高生である朝倉はもちろん、インターフェイスとしても朝倉ですら、そんな事は望まないのではないだろうか。
しかし朝倉は迷いがないとも言っていた。
朝倉が何を思い、何を考えてあの男子生徒を殺す決意をしたのか。
ばれれば消されるというのに、命まで賭けて。
それが解らなければ、止めるか止めないか、決める資格すらないのではないだろうか。
「多分解るよ、朝倉」
学校へと続く長い坂道を昇りながら、呟く。
「だから、一晩なやんで決めたよ。止めるか止めないか、どうするか」。
オレは少しずつ確実に学校へと近づいていった。その足どりに迷いはなかった。
教室につくとすぐに二人組が目についた。
涼宮ハルヒと前の席の男子生徒だ。
涼宮は机に顎をつけて突っ伏しながら男子生徒と会話をしていた。涼宮はどこか疲れているようで、機嫌もよくはなさそうだ。そこから七十度視線を横にずらす。朝倉涼子が友達と楽しそうに談笑していた。
「おはよう」
オレに気付いた朝倉が笑顔をに向けた。
「ああ、おはよう」
挨拶だけすませるとそれ以上余計な話しはせず自分の席についた。すぐに担任が来てホームルームを始めた。
これがクラスメート、朝倉涼子とした最後の会話だった。
この日のオレはいつもより少しだけまじめな生徒に見えていたかもしれない。物思いにふけってしまうのが怖くて授業に集中していたからだ。時間は早々と過ぎていった。すくなくてもオレにはそう感じられた。
放課後。ホームルームを終えるとクラスの連中は続々と教室から出ていく。それでも暇な奴はいるようで、帰る様子を見せない生徒が少なからずいた。楽しそうに談笑する生徒の中には朝倉涼子の姿もある。
誰もいなくなった教室。このシチュエーションが出来上がるには少し時間がかかりそうだ。
鞄を持ち立ち上がる。そして教室を出た。オレがここいても、そのシチュエーションは完成しないのだから。
しばらくは校内を練り歩いて時間を潰していたが、さすがにまわる所もつきてしまった。
なんの考えもなく階段を昇りつめ、突き当たった扉の取っ手を捻る。
ガチャリと音を立てて、光が差し込んだ。
屋上に来たのは初めてだ。この学校自体が山の上に建てられているだけに屋上からの景色はなかなかの眺めだった。 景色ごときを綺麗だと感じるのはやっぱり久々だった。悪くない気持ちだ。昔の荒んだ自分では到底味わえなかっただろう。
こんな気持ちも朝倉がオレに取り戻させてくれたものの一つだ。
朝倉がもし失敗して、他のインターフェイスに消されでもしたらオレはまた何物にも興味を持たない退屈に叩き落とされてしまう。
そんなのは堪えられない。なに者にも堪え難い。
そうだ。だからこそオレは行動を起こさなくてはならない。
誰になんと思われようが、オレは彼女を止めにいかなくてはならない。
西空からの光が段々とオレンジ色に変わり始めた。オレは今だに屋上で景色を眺めている。
まだ事は起きていない。朝倉があの男子生徒を殺すときに情報操作とやらを行うだろう。そして使ったならおそらくオレは感知出来る。
力を自覚した事による影響か対宇宙人用の力とやらの扱いが頭に浮かぶ。
朝倉が言うように力付くで止めることは可能かもしれない。
「そろそろか」
こう思ったのは超能力を使ったからではない。ただの感だ。
オレは差し込む夕日を背に屋上を後にした。
朝倉が事を起こさなければ、なにもしなくていい。そんな甘えとも言える考えを捨て切れないオレは扉の前でじっとまっていた。男子生徒が教室に入ったのはさっき確認した。
だから急いでこの扉の前まで来たのだ。
さあ朝倉、自分で決めた事をしてみろ。
オレもそれに対する答えを決めたから。
「……朝倉」
ゾクリと背筋が凍る感触。これはあの映画館で感じたものと一緒だ。一年五組の教室が朝倉の情報制御空間に変わる瞬間をオレは感じとった。
それと同時に目の前の扉を開く。この行動に迷いはない。
「………」
部屋の中には女子生徒が一人。
「よう。はじめましてだな」
「………」
無感情な顔がオレに向けられる。身震いするほどの冷めた視線から目をそらさず扉の鍵を後ろ手で閉める。
「悪いが、しばらくここにいてもらうぞ」
無表情な女子生徒。長門は黙ってオレを眼鏡のレンズ越しに見つめていた。
「オレはお前のこと何回か見てるが、お前はオレのことなんて、知りもしないだろ」
「知っている」
置物のように直立する長門が口元だけを動かして、
「一年五組の生徒」
「お、知ってるか。さすがだな宇宙人」
まったく反応を見せなかった長門がピクリと反応した。
「………」
「無表情だからわかりにくいが、大分困惑してるみたいだな。なんで自分の正体を知っている人間がいるかわからないだろ」
「………」
目の前の少女は警戒してかまったく動き見せない。こちらとしては、願ってもない。
朝倉が目的を達成するまでの時間稼ぎには調度いい。
「……!」
対峙していた長門が、何かに気付き振り返った。視線の先には一年五組の教室があるのだろう。
長門はゆっくりとオレに向き直る。
「通して」
その短いセリフから、恐ろしい程の敵意が伝わってくる。
これは朝倉より迫力があるな。
「窓からでも飛び降りたらどうだ。扉からでなくても、お前ならどうとでもなるだろ」
「この部屋は今、隔離空間化されている。構成コードが理解できない。わかるのはあなたの管理下にあることだけ」
平坦な声が部室に響く。
「前に見たのをちょっとアレンジして、自分で作ってみたんだ。初めてやったから不安だったが上手くいった見たいだな」
「………」
長門がかざすように手を前に出す。そしてこう呟いた。
「イレギュラー因子の敵対行動を確認。緊急措置として当該対象を一次的機能停止する」
「無駄さ。お前の情報操作とやらはオレには通じない。げんにこの部屋に入ってから、何度もオレに干渉しようとして失敗してるだろ」
それを利用して、この空間を作ったんだ。
朝倉の言う通りオレは向こうから干渉してきてくれなくては力が使えない。しかしその条件はもうクリアした。
稼いでみせる、朝倉の時間を。
長門は何かをぶつぶつと呪文のように唱え続けていた。
大丈夫だ。長門のしようとすることは感じることができる。今も隔離された空間を解除しようとしているだけ。しかし、全てオレが抑えこんでいる。
この調子でいけば。
………。
「な……んだ?」
急にグラリと体が傾く。
立っていられない。
オレは後ろの扉に倒れるように寄り掛かかった。
「くそ、なにしやがった……」
段々と薄れていく意識の中、オレは顔を上げた。
長門が虚構の瞳でオレ見下ろしている。
「あなたの力はとても万能。こんな短期間では解析もできないほど。しかしその力を操るのが人間の意識レベルであるがゆえ隙が生じる。有効に扱うことはできない。隔離空間の防衛に集中しすぎてあなた自身のプロテクトが弱まってしまった」
なんだそりゃ。訳……わかんねえ……よ。
意識が遠退く。
駄目だ!駄目だ!こいつを朝倉の所に行かせては駄目だ!
能力は朝倉より断然長門のほうが高い。
朝倉が消されちまう。
「はぁ、はぁ」
気をゆるめるとすぐに意識が暗闇に吸い込まれそうだ。しかしオレはぎりぎりの所で堪えていた。
「抵抗しないほうがいい。あなたの体への負担は0ではない」
「う……く……」
言う通りだった。締め付けられるような圧迫感が徐々に強くなるのがわかる。
長門は力尽きるのまってかいるように、虚無な視線でオレの様子を伺っている。
「無表情な奴……だな、けど……その目は知ってるぞ。みたことがある。オレの知り合いもその表情をしていた」
「………」
長門の闇色の瞳はそらされることなく、オレを捕らえ続ける。
「お前も変化のない観察対象にうんざりしてるんだ……ろ?」
朝倉と同じ。なんの変動もない涼宮ハルヒを見る朝倉は、オレのよく知っている表情をしていた。
オレがここ数年、鏡の前に立てば嫌でも目にする。
退屈な表情。
オレとは違い、朝倉のは使命感からくるものだ。
涼宮ハルヒの変化を望みながら、手を拱くことしかできない。しかし対象の観察はやめられない。
そんないつまで続くかわからない退屈な時間に飽きてしまった朝倉は自ら変化を起こそうと決意した。
オレは退屈な時間がどれほど苦痛か知っている。だから朝倉を止めることは出来なかった。退屈は地獄だ。幸福な人間も不幸な人間も、どちらも羨ましくなる程に。
「それでも」
長門が凛とした瞳で、
「それが私の役割だから」
力強いその言葉は、どこか儚げでもあった。
似ていた。この長門有希と言う少女と朝倉は。違うのはおそらくとりまく環境と立場だけ。
「……うぅ」
もう、立ち上がることも出来ない。膝と手を床につき、意識だけ保っている。
オレが意識を失えば、長門有希はこの空間から外に出れてしまう。かといってオレの意識への攻撃を力で防いでしまうと隔離空間が不完全になり突破されてさまう。そうすれば朝倉は。
「おぉ……あぁぁ!」
だから気を失う訳には行かなかった。
「どうして」
その声は随分遠くから聞こえた気がした。紛れも無く長門の声だが、
「そこまでするの?」
何故か朝倉に言われたように感じた。
もういいのよ。あなたはよくやってくれた。このままじゃあなたが壊れてしまう。
恩返しならもう十分してくれた。あなたがそんなに頑張る理由はないわ。
諭すような朝倉の声が耳の中に響きわたる。
頑張る理由がない?いや、
「……あるさ。たくさんある」
いろいろありすぎて、すべて言葉には出来ないけれど。
まとめて言うことは出来る。
力が入らず震える足と霞む意識を奮い立たせ、立ち上がる。
眼前には少女がいた。それ以外はわからない。
「好きだからだ!」
少女の肩を乱暴に掴みオレは叫んでいた。
「朝倉の事が好きだから諦める訳にいかないんだよ!」
そのとおりだ。
恩返しとか、退屈とか、その他のどんな理由よりも今のオレを付き動かしているのは紛れも無く、朝倉が好きだという感情だった。
好きだから、万が一にも失いたくないから。オレは。
「く……はぁ、ぁ」
体への圧迫感で呼吸さえ困難になったのか息が上手く吸うことができない。苦しい。視界が真っ白になっていく。
「………」
そんなオレを、少女は悲しそうにただ見つめていた。
そんな顔をするな。
そう言おうとしたのを最後にオレの意識は途切れた。
オレの目を覚ましたのは黄昏れ色をした日の光りだった。
「………ここは?」
寝ぼけた頭が次第にはっきりとしてくる。
ここは文芸部の部室だ。オレは床に座わり壁に寄り掛かかっていた。気を失っていたようだ。
「そうか、オレはここで」
記憶がだんだんと蘇ってくる。
「……朝倉」
オレは壁に手を付きながらなんとか立ち上がり文芸部室を出た。
向かう場所は一つしかない。
異様な脱力感のせいで体は思うように動いてはくれない。
しかしオレは走った。
校舎の中に入り、最上階まで階段を上がる。この先に、
「!」
一年五組の教室から二人の生徒が出て来た。
「長門。本当に大丈夫なのか?もう少し安静にしてといたほうがいいんじゃないか?」
「へいき」
男子生徒の心配そうな声に、無表情で答える女子生徒。
何故か眼鏡をしていない長門と、その隣を歩くのは紛れも無くあのクラスメートだった。
二人はオレに気付く事なく逆方向に歩きさる。
オレは足を引きずりながら一年五組の教室に近づいた。もう走る理由はない。
教室の中には誰もいなかった。ゆっくりと周りを見回す。なんら代わりのないいつもの教室だ。
自分の席の前まで来たオレは視線を少しばかり横に移す。
朝倉の机が、変わりなく置かれていた。しかしこれを元の持ち主が使う事は永久にないのだろう。
朝倉涼子はもういない。
その現実が突き付けられた。
窓の外が暗くなり始めている。
オレが気を失っていた時間は30分もなかったのだろう。
「馬鹿野郎。もっと粘れよ。早々やられやがって」
その言葉は朝倉に言ったのか、それとも自分に言ったのかわからない。
どちらにしてももう遅い。事は起きてしまった。オレにとっての最悪な結末を迎えて。
悲しさと悔しさと苦しさ。その全てが相殺して虚無感だけが残った。
「ごめんな。朝倉、手伝いまともに出来なくて」
朝倉の机に触れながらもう存在しない相手に語りかける。
止めるか止めないかの選択。止めないからといってオレが長門の足止めすることを朝倉は望みはしなかっただろう。
時間稼ぎになんてならないと分かっていただろうしな 。しかし止めないを選んだオレは、朝倉の為になにをしたらいいのかは解らなかった。
いやほっとけばよかったのかも知れない。
それが止めないを選んだという事だ。
「けどな、何かしたかったんだ、お前の為に。だって傍観者じゃお前と関わっているのか不安じゃないか。なあ、朝倉はオレになにをして欲しかったんだ?なんの為に協力員として認めてくれたんだ?」
当然、返事はない。 返事はないが。
「?」
微かな音が机の中から聞こえた。朝倉のではなくオレの机から。聞き覚えのある音だ。
不思議に思い机の中を覗き込むと乱暴に突っ込まれた教科書やプリントの他にもう一つある物が置かれていた。
一瞬、眼鏡に見えた。しかしすぐに全然違う物だと気付く。
「……これは」
懐中時計だった。
見覚えがある形であるため、思わず制服のポケットを探るがオレの懐中時計はちゃんと入っている。
机に入っていた懐中時計とオレの懐中時計を見比べてみると、その二つは姿形がまったく同じだった。
違うのは。
違うのは。 カチカチと音が鳴っているか、いないかの違い。
机の中に置かれていた懐中時計は手巻き式の物だった。
他の者から見れば対した違いのない普通の懐中時計だが、この机の中にあった懐中時計はオレの趣味のすべてに当て嵌まっている。まさに理想形をしていた。
その理想を話したのは今までに一人だけしかいない。
『理想の懐中時計が見つかったらあたしにも見せてね。あなたの理想がどんなものか見てみたいから』
いつかの朝倉の言葉が脳裏に蘇る。
「これはオレがお前に見せるんだろ。お前が遺したら、約束叶えられないじゃないか。オレはお前に何も出来なかったてのに」
バネ仕掛けの蓋を開ける。中もやはりまったく同じだ。しかし
違う所が一つあった。蓋の裏側に文字が刻まれていたのだ。
「朝倉。これがお前の望むことなのか?こんなことでいいのか?」
そう呟いた直後、
教室内の静寂が突如として破られた。オレは扉を開ける音に振り返る。
見たことのない女子生徒が扉の鍵をカチャリと閉めて、ゆっくりとオレに向き直った。
「………」
何も言葉発しず佇む姿だけをみるとおとなしく清楚そうな印象を受ける。
しかし感覚ですぐにわかった。
「長門の仲間か」
「いいえ。その言葉だと弊害があります」
女子生徒はそよ風のような声で、
「厳密に言うとわたしと長門さんは異なる立場にありますから。しかし、あなたの敵であることはかわりません」
穏やかでふんわりとした声とは裏腹に、女子生徒はオレに対して攻勢的な情報干渉を開始した。
抵抗しようとしたが駄目だった。力を使い果たして疲れているからとかではない。もっと根本的な。
感覚で言うならオレの力がすべて彼女を素通りしているかのような。そんな絶望的なものだ。
「無駄です。あなたの能力分析は完了しています。抵抗は苦しみの時間を長くするだけです」
強烈な眠気にオレは抗うことが出来ない。
「命を奪う訳ではありません。ただあなたの力と、記憶の一部を消させてもらいます」
「……あさ…くら」
カチカチと音を鳴らす懐中時計を握りしめながら、オレはその場に崩れ落ちた。
意識が途切れる寸前、瞼に浮かぶのはたのしそうな朝倉の笑顔だった。
「あー、朝倉くんだがー、お父さんの仕事の都合で、急なことだと先生も思う、転校することになった」
朝のホームルームで、担任がそんなこといった。
「えーっ?」
「何でーっ?」
仲がよかったのであろう女子生徒達が騒ぎ立て、そのほかの連中もザワザワとしていた。
そんな喧騒が机に額をつけ突っ伏しているオレの耳に入ってくる。ザワザワした雰囲気は納まらないままホームルームは終了した。
「ねぇ、朝倉さんから何か聞いてない?転校した理由とか」
肩を揺らされその言葉がオレに向けられたものだと解る。
「んぁ、オレ?なんで?」
僅かに顔上げる。そこには数人の女子生徒がいた。先程、騒いでいた奴らだ。
「だって、最近、朝倉さんと結構仲良さそうだったから」
「そうか?」
「なにか聞いてない?それっぽい悩み事とか」
「いや?」
「そう。分かった」
そう言って女子生徒は離れていく。
「……あー眠い」
オレはまた机に額をつけ、瞼を閉じた。
周りの騒ぎなどまるで人事のように眠るオレの制服のポケットからは、カチカチと規則ただしい音が響いていた。
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