12月30日 もーいくーつねーると

 それでは私が、もーいくつねーると、と言いますので、皆さんはそのあとに続けて一言──はい、楽さん早かった。

 雪車町地蔵だ。


 唐突な大喜利を始めるつもりはないが、はっきりと言っておく。

 え……マジで今年終わるの……?


 怒涛の、怒涛の一年だった。 シュトゥルム・ウント・ドラングだ。

 振り返るのは明日でもいいのだが、たぶん明日は忙しいだろうから、いまのうちに済ませておくと、本当にあわただしい一年だった。

 よくもまあ、この雑記を今日まで更新できたものである。

 え? なに? 途中でズルしてた……? それは……お気の毒に……。


 はい、聞こえません。きっと勘違い、メイビーすれ違い通信というやつでしょう。そう決めました、そういうことにします。


 さて、すれ違い通信した私たちは、これも何か多生の縁。グッドな関係を築きたいものですね。いまいいことを言いました、こういう感じで進めていくことにしましょう。いいですね? アッハイ。


 話を戻すが、あわただしい一年も、もう終わろうとしている。

 明日が終われば、新年なのだ。

 来年が来るってすごい! 私は純粋無垢なまなざしでそう言った。


 実際、明日もわからぬような人生で、次の年が保証される瞬間というのは、得も言われぬものがある。

 ほんの少し心が弾むような、ちょっとばかし待ち遠しくて走り出してしまうような、そんな感覚だ。


 大人の私でもそうなのだから、子どもはなおさらだろう。

 もういくつ寝るとお正月というが、きっと待ちきれないに違いない。

 だからせめて、明後日にはおせちととお年玉と、今年一年を健やかにおくれるようにという願いを込めて、新年のあいさつをするに違いないのだ。

 君に幸あれと。


 はい、いい話っぽくなったので、本日はおしまい。

 以上!



(ところで英雄王! お年玉の準備は十分か!)

(充分であってほしいですねぇ……)

(親御さんじゃなくて、直接お子さんに渡すか、一緒に買い物に行ってあげるんだぞ……! 貯金という名の不可解な消滅現象を起こすからな!)

(切実すぎる……それでは、アデュー!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る