11月13日 カップスープを君に

 冷えてきた……

 雪車町地蔵だ。


 いつからか覚えていない。

 けれど、カップスープが好きだった。


 スープは、お皿で飲むものだと思っていた。シチュー皿で、スプーンですくって。

 けれど──


 覚えていない、それがいつだったか。

 かろうじて記憶しているのは、酷く寒い日だったということ。


 指先も、鼻も真っ赤にして帰ってきた私の前に、そっと差し出されたカップ。

 立ち上る湯気と、甘くまろやかな香り。

 触れた指先からじんわりと伝わる熱が、一口飲み下すとともに胃の腑から全身へとしみわたる。

 懐かしい、コーンスープ。

 あのぬくもりに、何度救われただろう。


 正確には記憶していない。

 けれど、その熱と、優しい味は覚えている──



 そういうわけで、読者諸氏も飲もう! クノールのコーンスープ! 手作りもいいぞ!

 なんかカップで飲むとかいうおしゃれな飲み方、昔はしていなかった気がするけどな!

 こんな寒い夜には、うってつけだ!

 本日は、以上!




(意味のない意味深やめろ)

(意味深長という意味では正しいやり方でしょうに……それでは、アデュー!)

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