10月27日 卵焼き!

 いえない気持ちを卵とじー、お弁当に詰めましてー。

 雪車町地蔵だ。


 大量の卵が賞味期限を迎えてしまった。

 客人連中のオーダーはそろいもそろって卵焼き……やってやろうじゃねーか!

 ということで、いろんな卵焼きを作る。


 まずはデフォルト。

 砂糖少なめ、塩少々の卵焼き。

 薄く油を敷いたフライパンに、よく混ぜた卵を半量流し込み、かき混ぜたりなんだりしながら形をつくり、巻いていく。

 中心核ができたら残りの卵も入れて、さらに巻く。

 あっという間に完成だ。

 ネギ入りのバリエーションも。


 次はマヨネーズ。

 砂糖を少量と、塩の代わりにマヨネーズをたっぷり。

 焦げやすくなるので注意だが、ふわっとした焼き上がりになる。


 ツナコーン卵焼き。

 ツナとコーンを入れて焼くだけ。やはり焦げやすく、若干脆い。


 出汁巻き卵。

 出汁、味醂、薄口しょうゆ、砂糖、ネギ。

 よく混ぜて、(卵は濾しておいてもいい)焼いていく。とにかく火加減に注意して、丁寧に。これに限っては他と違い、半熟の状態でさっさと巻く。

 出来上がったらまきすで形を整えて、よく冷ます。


 だて巻き。

 魚のすり身を混ぜ合わせて、火加減に細心の注意を払い、焼き、巻く。

 おそらく難易度はトップ。

 これも巻きすで形を作る。


 卵焼き系統は、冷めたほうがおいしいので、熱々で出さなくてもいいところにありがたさを感じる。

 これらにお好みで、醤油、マヨネーズ、ラー油、大根おろしなどをつけて食べる。

 本日のレシピは、こんな感じ。

 どうやら来客人は満足してくれたらしい。

 よきかな、よきかな。



(なぜ卵が大量に……まさか、自力で脱出を!?)

(ちょっとタイミングが悪かっただけですよ。そういうこともあるのが人生です)

(いや、ないだろ。ないだろそんな状況……)

(それでは)

(おい、ちょっとまて! ちゃんと答え──)

(それでは、アデュー!)

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