10月15日 君を退屈から救いに来たんだ

 アクセスコードはGRIDOMAN!(私の地方の方言で、スペルが間違っていますの意味)

 ドーモ、読者=サン。雪車町地蔵です。


 遥かな過去、太古の昔。

 グリッドマンというヒーローがいた。

 けれど彼は、地方にいた子どもたちにとっては、雑誌に載っている幻のヒーローであり、実物をその目にすることはできない、夢の存在だった……


 月日は流れて……25年。

 ハイパーエージェントグリッドマンは──私たちの前に再び姿を現す。

 それは特撮ヒーローとしてではなく、特撮アニメのヒーローとして!


 現在深夜帯で放映中かつ、局所的な人気が爆発しているアニメ。

 それがSSSS.GRIDMAN(読み方は、グリッドマン)だ。


 25年前、コンピューターウイルスやハッキングを先取りし、世界を沸かせた正義の使者は、今回もまた、敵すら救うために立ち上がった。

 第一話では特撮に寄せた演出を、第二話では勇者ロボシリーズに寄せた演出によって、大きく大きなお友達の心を。

 そして、はじめて彼を見る少年少女たちの心をつかんだ。


 アニメ界隈では三話切りという、いわゆる三話まで見てその後も視聴を継続するかどうかを決めるという選別方法がある。

 だが、公式はその三話目のハードルを、自らあげた。


 あるいは放送日、多くのものが失望するかもしれない。

 数多のものが、もう続きは見ないと口にするかもしれない。

 それでも──と、私は声を上げたい。


 それでも、彼は退屈から私たちを救ってくれたのだと。


 たった二話の間に、SSSS.GRIDMANを好きになった人はたくさんいた。

 それがもし、今後失望されるのだとしても。

 その瞬間に楽しかったという思いは、無くなることがない。


 素晴らしい作品を見たとき、私はうれしさとワクワクと、一抹の羨望を覚える。

 トップクリエイターたちが生み出した物語に感動し、なぜ自分はこれができなかったのだと見悶える。

 けれどそれは、賞賛だ。

 これ以上ない喝采だ。


 私は、最後までSSSS.GRIDMANに、この見悶えるような嫉妬を続けていきたい。

 次回の放送は10月20日。

 伸るか反るかは、そこで決まるだろう。


 私はかつてヒーローを望んだものとして、グリッドマンに夢を見ることに決めた。

 ぜひ読者諸氏も、この稀代の傑作になりうるかもしれないアニメを、一度視聴してみてほしいと願う。

 善悪の隔てなく──きっと退屈から、彼が救ってくれるはずだから。


 さあ、君もディスプレイの前で──アクセスフラッシュ!



(普通のブログみたいなこと書いてる……)

(特撮は生きる糧なので見逃してもらえませんか)

(特撮アニメなら仕方がない)

(週末が楽しみですね! それでは、アデュー!)

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