S

セイント


・ハード


190cm 50kg

腕以外は白色の軽合金装甲で、右腕は薄い青色、左腕は薄い緑色をしている。全体として細身、手足は長く、スタイルがよい。

白色の装甲の頭部はカメラアイだけとシンプルな造形ながら、中性的な美形といった感じで、胸も控えめなので男女どちらともに見える。

背中には背骨に並ぶように左右に三つ、合わせて六つの銀色の円柱状のユニットが取り付けてある。

腕や四本指のマニピュレーターは不釣り合いなほど太く大きく、丸みを帯びている。

手の甲にも小型ながら上記のような同様の円柱ユニットがまるでグリップのように取り付けてある。手の平は銀色の丸いボタンのような金属が二つ、人差し指と中指の付け根の間、薬指と中指の付け根の間に付いている。指には滑り止めのゴムが張り付けてある。

足も同様に滑り止めを底に張り付けてある。腰には左右に剣の鞘が、背中側には専用ショットガンが、磁力により張り付けてある。

軽量化によるスピード重視で、純粋に身軽で素早い。パワーもあるが装甲は紙で、耐久力は人間と大差ない。

また機体そのものの能力もあって、ただいるだけで周囲の雑音を消し、気温を下げる。


・ウェポン


サーベルソー、左側に張り付けた専用ソード。曲線を描く刀身に細かな刃が並んだノコギリ刀、グリップから切っ先までが熱伝導率の良い金属製になっている。

シャープセイバー、右側に張り付けた専用ソード。極限まで研がれた剣身は紙のように薄く、ただ乗せるだけで人体を容易に縦切りにできる。ただしその分極端に脆く、骨などに斜めに当たれば粉々に砕け散る。文字通り一刀両断の一撃必殺の刃。

スクリームスピーカー、装填数12発のセミオートショットガン。ただし弾丸は特別製で、ひときわ大きな銃声と共に、バネ状に捻じれた鉄の破片をばらまき、柔らかい筋肉を広範囲にわたってずたずたにする。


・スペシャル


サウンドスピニングシステム、背中の円柱状の発電ユニット。周囲の空気の振動、つまりは音や温度といった振動を回転力に変えてエネルギーとして取り込める。

結果バッテリーを積む必要がなくなり、軽量化が可能となった。

ただしこれ自体がかなり脆く、強い衝撃や強すぎる熱で壊れる恐れがある。しかし外部からエネルギーを取り込む性質上、露出させ続けなければならない。なので思い切って機動力を上げて全てを回避する設計となった。機械としてのスタミナは高いが、素体の方には限界がある。

スモールサウンドスピニングシステム、手の甲に取り付けてある円柱状のユニット。発電した電力はすべて下記の機能に消費される。

サイレントスノー、右の小指で発動、右腕の太い腕のシャフトに内蔵された冷却装置二より右手の平の銀色部分を、発動から三秒で氷点下に、さらに時間をかければ最低で-40度まで達する。周囲の気温が高ければその分得られる電力も大きくなるので気温などの影響は受けにくいが、それでも100度を超えれば過剰電力により破裂する。

スパーキングショック、左の小指で発動、得られた電力をそのまま左手の平から放電する。システム自体はシンプルで、こちらは熱の上限がかなり高いが、それでも内部に熱がこもりやすく、他の機能に悪影響を引き起こす。それらを軽減させるために左腕もこの太さになっている。

上記二つの機能は、それぞれスモールサウンドスピニングシステムから

独自に電力を得ているため、発動後も全身の機能が低下することがない。


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