夢の時間…夏





隣の会社のクーラーの室外機がうるさい部屋



扇風機が首を振りながら二人の位置を確認する



熱気が充満した部屋の床に寝転び



クリームソーダーのアイスキャンディが溶けて腕に雫が落ちる



微睡む二人の夢の時間



現実に近づける微かな雨の気配



遠くで聞こえる雷の音



乾いたアスファルトに雨が降り始める



激しく降る雨の音を聴く窓辺



辺境の地でもないのに二人だけしか見えない世界のようで



目覚めるまでの時間を過ごす






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る