ゾンビライフ
水蛭子
プロローグ
「ちくしょう!やっぱりゾンビだらけじゃねーか」「お、落ち着けよ。ショッピングモールで調達しようと思った時点で覚悟の上だろ」
「そうだよ。食料を手に入れられたんだからいいだろ」「奴らタイミングを計ったようにワラワラ出てきやがって」
仲間たちが口々に叫ぶ。オレはもう諦めていた。
最後ぐらいカッコつけようかな?などと考えながら・・・
「オレが奴らを引きつけるだからお前らは食い物を持って帰れ」
「バカか?優一、全員で生き残らなきゃ意味ねーよ」
オレはもう死んでもいい。
「一人ぐらい囮にならなきゃ全滅だ。だったらオレたちの中で一番足のはやいオレが残れば最後には逃げ切れるかもしれない」
いや逃げ切るつもりなんかない。
「優一もこう言ってるんだし逃げようよ」「薄情者!」「バカ野郎!」
などと言いつつ皆、オレを残そうとしているのはハッキリとわかった。
「すまねえな優一」「構わねーよ。お前がみんなを守れ」「わかった本当にすまない」
こうしてオレはゾンビだらけのショッピングモールに残った。他のみんなが静かに動くなかオレは
「人間はココだ!」と叫び別方向に飛び出した。
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