オハイオってどんなところ?


 日本では全く知名度がないオハイオ。皆必ず「え?どの辺にあるの?」と聞く。

 

 オハイオは北西部ではあるが、アメリカ本土の地図で見ると東に近い。すごく大雑把に言うとNYは右の上、カリフォルニアは左の下そしてオハイオは上のほうの右寄りの場所だ。ペンシルベニア州とインディアナ州に挟まれている。


 地図で見るととても小さいけれど面積は北海道と四国を足したくらいある。なので、一概にオハイオはこうだと言えないけれど、私の住む地区は素晴らしく住みやすい場所だ。たまに竜巻が来るのがネックだけど(まあものすごくネックだけど)確率的にもう近くには表れないと信じている。冬の厳しさもあった。大雪が降りマイナス20度までになる。ただし、こういう場所の家は防寒がしっかりしているので、家の中は年中夏なのであまり気にならない。


 ここは田舎の良いところと都会の良いところどちらもある。初めて来た時は驚いた。もうアメリカの田舎は絶対に住みたくないと思っていたけれど、どこもかしこも芝が刈ってあり、細かいところも整備されている。町はヨーロッパのように整った美しさがあった。そしてなによりも永住しようと決めたのは人々のやさしさだった。白人種が82%も占めるのに人種差別を受けたことがない。


 クリスチャンが多いこの地区はとにかく人々が優しく暖かく感じが良い。初めてこの辺りをレンタカーで回ってみたときは家の外に出ている人が皆手を振ってくれて感動した。いろいろな場所に住んだけれど、こんな場所はなかなかない。


 そしてご近所は動物が大好きな人が多い。


 ここに住みだした頃、外をリーシュをつけていない犬が歩いていた。すぐに私も近所の人たちもわらわらと出てきた。5,6人で「あそこの犬に似てる」「それとも○○さんのところかな?行ってみる?」「こっちにおいで~」怖がっているのか犬はなかなかそばに来てくれない。道の真ん中をとぼとぼと歩いている。


 その時に郵便局の車が入って来た。全員「わ~~~!」と叫ぶ。とっさに私は車の前に飛び出してしまった。「止まって!犬がいるの!」怒られるかと思ったけれど、はっはっはと笑っている。


 「秘密兵器があるよ」と車から降りてきた。犬に吠えられるポストマンはつねにを持ち歩いていた。


 犬用のクッキーだ。クッキーを投げるとすぐにとことこと走り寄ってきた。


 その頃さらに数人が増えて、ついに「あ!!裏の〇さんとこの子!」と判明した。すっかり慣れた犬とその後をぞろぞろ歩く人間たち。

「良かったねえ」と犬ににこにこ話しかけている。


 その後もたくさんのやさしさに触れて、ここにずっと住みたいと思えるようになったのだった。


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