第15話
不安の中で生きていく
フィラメントはいつ焼け落ちるのか
先の見えない日常の中
既知の道を盲目に歩む
明日の生死は明後日わかる
今はただ
どうしようもない不安と
ぬぐいされない焦りと
漂い始めた絶望の匂いが
一陣の風に吹き飛ばされるのを
待つしかない
ひたすらに待ち続けるしかない
たった一つの確定事項は
昨日のボクに死は訪れなかった
ただその一点だけなのだ
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