★黄色い魂★
「お空が飛べたらいいのに」と
私を指差し言う子ども
私は飛んではいないのよ
ふわふわ風に乗るだけよ
「どこへいくの」と
追う子ども
私も知らないその場所を
すべては風の気の向くまま
さわさわ 草の視線飛ぶ
「根無し草だ、根無し草」
なんて馬鹿げたことでしょう
これからちゃんと根を張るわ
この夢の地に一生涯
私は根強く住み着くの
あの太陽のかけらのように
黄色い魂 燃やしながら
(たんぽぽの綿毛)
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