第485話今回の考え
前回の最後にあんなことを言ったが、さっそくアインがそのテントを利用していた。
「まずは、今回の大会に参加してくれて、本当に感謝する。」
そこにいたのは、前に作った同盟国の方々だった。
彼らも、あの後アインとの協力のもと、国土はほとんど広がっていないが、それでも結構な経済成長を成し遂げていた。
そして、彼ら以外の日同盟国に関してだが、あの後も何とか維持はできていたのだが、それでも、やはり大陸からおいて行っていた。
「でもいいのか?我々だけが優遇措置をとってもらって。」
アインは今回、彼らに関しては、ほかの国よりも少しではあったが、それでも優遇をしていたのだ。
「ああ、今回に関しては、こちらの要件で読んでしまったようなものだし。
バルバロット帝国の同盟国になれば、いろいろな優遇が得られるというのをほかの国に伝えることもできる。」
今回、彼らを呼んだのはそのような目的もあったのだ。
「それで、アイン殿は、我々にどんなことを求めるのだ?」
やはり呼ばれたからには、彼らも何かしらのことをやらされるのだろうと思っている。
そして、アイン自身も、そのつもりだった。
「今回は、この大会を介して、いろいろな国が関係を持っていくだろう。
しかし、この場では、バルバロット帝国に対して敵対的な意識を持っていない国を呼んでいる。
つまり強い国を呼んでいるとは限らないのだ。」
今回読んでいる国よりも強い国は多くあるだろう。
しかし、強い国ほど、強い国を嫌い傾向がある。
なぜなら、自国と近いということは、ライバルであるということだ。
日本語では好敵手なんて言う言い方をするが、今回の場合は、本当に敵であるのだ。
「ということで、今回の我々の同盟に関しては、まだどこの陣営にも属していないような国との関係を多く持って、我々の勢力圏を大きくしようということだ。
それに、今回の参加者の中には、まだバルバロット帝国でもそこまで知らないような国の王族もいる。
そこの国王と関係を持てれば、その大陸で、その王から紹介された国との貿易もできるだろう。
皆、バルバロット帝国との貿易で知っていると思うが、貿易というのは、国に対して大きな得をもたらしてくれる。
だからこそ、できるだけ多くの国との関係を持っておきたいのだ。」
そういうと、ほかの国も、最近になって貿易でお互いに儲けているので、彼らとしても貿易の重要度はわかっているのだ。
「それで、今回は会場のほうに、これと同じテントをいくつか用意している。
入る瞬間に、入る人数を外で入力してくれれば、その人数にあった大きさに仲が変わるようにしておいたので、今回は、これを使ってください。
それでは、いったん解散。」
そういうと、そのテントの中からぞろぞろと人が出てきた。
すでに、会場では、大体が大陸ごとになって食事を楽しんでいる。
しかし、同じ大陸でも仲良くない国というのは当然あるので、全然話していない者たちもいる。
それで、まだ誰とも組んでいないような国をアインたちは集中的に狙っていくのだった。
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