第466話2年
そして、自国に帰ってきたアインは、この後どうするかを考えていた。
「正直、王国では、この他愛陸以外の領地の改造をしたいって言ったけど、そこまでしたとは思っていないんだよね。」
そう、今の帝国の植民地などに関しては、すでに成長傾向に入っていて、これ以上の過剰な干渉は、その土地の人たちに迷惑をかけてしまう可能性があるので、できるだけやめて起きたと思っていたのだ。
「こっちも中世感あるから、昔のアメリカ大陸みたいに、未開拓地ってあるのかな?」
今のところ、アインが見つけた大陸に関しては、すべて開拓は住んでいた。
それでも、大陸ごとに結構技術の差はあったが、それでも大陸全体の開拓は住んでいたのだ。
しかし、史実のほうでは、このころの北アメリカ大陸に関しては、全然開拓が行き届いていなくて、スペインなどの欧州諸国によって、どんどんと植民地化されて行って、その後の独立で今のような状態ができている。
だからこそ、この世界でも、開拓されていない大陸があるのではないかと思っているのだ。
(まぁ、この世界で、わが帝国以上の航海術を持っている国はないだろうし、別に急ぐ必要はないか。)
まずは、自身の持っている植民国家が4つ目の大陸にある、ランキングに入っているような国に追いつくレベルになるまでは、待つことにした。
そして、アインの力をもってしても、過剰な成長ではなく、ただただとても早く成長させて、先進国に追いつかせるのには、2年かかってしまったのだった。
「ふ~。あの日から2年もたったのか…」
あの後、いろいろなことがあった。
まず、王国の貴族集めに関しては、冒険者はやはり規則に縛られるというのがあまり好きではないようで、あまり立候補者が少なかった。
そのため、兵士からの貴族昇進が多く、帝国兵も結構な数が貴族となれた。
しかし、爵位に関しては、そこまでは高くないので、王国を裏から帝国が支配しているようなことにはならなかった。
まぁ、アイン1人だけでも王国に対して結構大きな影響力があるが…
そのほかにも、漁師たちが少しだけ遠出したときに、他の大陸を見つけておいてくれた。
正直、この星はどこまで続いているんだと思ったアインが、できるだけ使いたくはなかったのだが、神の力を使って、この星のことを調べてみると、アインがいる影響なのか、数年に一回、他の世界の星と合体しているようだ。
しかも、その合体方法というのが、ぶつかったようにではなく、重力や熱なんかは変わらないのだが、星の体積と大きさがその星と合体した量にまで増えているのだ。
この事態に、アインは、他の宇宙との干渉は、空間に亀裂ができてしまうかもしれないと感じてすぐに止めようとしたのだが、そのような影響はなく、自然現象のように、星と星が合体していたのだ。
アインは主神となっているが、それでもまだ神になってからの年数は浅いので、調べればわかることではあるのだが、現状ではまだまだ知らないことが多いのだ。
そしてアインも、自身が18になったことによって、この世界の成人は15だが、何となく前世のせいでまだまだ年齢がコンプレックスになっていたが、その問題も解消された。
「よし、ここからは本格的に動くか。」
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