第233話ゼザール王国

次の日、アインは冒険者のことを一日遅らせてやっていたことがあった。


それは…外交だ。


この国はアインが来る前には、いろんな国と外交をしていたのだった。


「エリ、この国はどこと外交していたんだっけ?」


「はい。幸いながら、私たちが潰した国との貿易は少なかったそうです。それと、5位の国ですね。」


「5位の国?・・・5位の国…5位の国…あ!7位の国と戦ったところか。」


「はい。その通りです。しかし、この国がなくなったことによって、あの国は現状4位ですけど。」


「そうなんだ。」


「そして、もう1つの大きな外交先が、ゼザール王国。現在、アイン様の国を除けば2位に位置している国です。」


「そうなんだ。」


「はい。あと、少しですが、アイン様の母国ともやっているそうですよ。」


「母国って言い方もなんかへんだね。今でも学校がある日は行っているんだから。」


「そうですね。すみませんでした。」


「そんな謝んなくて良いよ。」


「ありがとうございます。」


「それで、とりあえずは2位の国と5位の国の王と話せば良いか。」


「そうですね。2位の国は楽だと思いますよ。」


「何で?」


「調べていくうちにそう言う情報が出てきたんですよ。まぁ、行けば分かります。」


「そうなんだ。分かった。それじゃあ、行こうか。」


そして、アインなエリと一緒にゼザール王国に向かった。


「よし、ここがゼザール王国だな?」


そして、道中は特に何も無く、ゼザール王国に着いた。


「はい。ここがゼザール王国です。」


そこには、2位と言うことで、他の国とは違った国だった。


「なんか…にぎやかだね。」


「はい。ここの国は王によって国の中がまったく変わるのです。最近変わりましたが、前の国王は力が好きでしたね。そのときの王都は武器が多く売られていたそうです。」


「へ~。それじゃあ、今代の国王はどんな人なんだろう。」


そして、アインはあたりを見回したが、特に売っているものの量の差は無かった。


「今回の王は、結構我慢ができる王でして、王城に入ってくる金は少なくなってしまうが、できるだけ、街でのものの売り買いが盛んになることを願っているそうです。」


「そうなんだ。それだから、皆もこんだけにぎやかなのか。」


「はい。関税や普通の税が少ないですから。」


それは、すんでいる人たちにとっては楽園のような条件だった。


「それじゃあ、この国って成長はしているの?」


「はい。国のランキングは総合評価ですから、この国の評価はどんどんと上がってきていますよ。まだ、アイン様の母国との差が大きすぎて追いついていませんが、成長率で見るとこの国が1位です。」


「分かったよ。それじゃあ、優しい人なのかな?」


「基本的にやさしく、よく、街に来て、子供たちと遊んでいくそうです。しかし、決めたことは絶対に捻じ曲げない信念の強さもあるそうです。」


「完璧な王だね。」


「まぁ、結構完璧には近いですね。私と似た考えだそうですし。」


「そうなの?」


「はい。とりあえず行きましょう。」


そして、アインはエリに進められて、城までやってきた。


「大丈夫なの?」


「はい。あるものを使って、面会を許可していただきましたから。」


「そ、そうなんだ。」


そして、エリと門番が何かを話すと、中に連れて行ってもらえた。


「本当に許可取ってるの?」


「はい。安心してください。私はこの国の王をかなり信用しています。」


そして、門番が大きな扉の前に止まり、中に入るように言ってきた。


「そう、私と似た考えですから…」


エリが小声でそんなことを言ったが、アインの耳には入っていなかった。


そして、扉を開けると美青年が居た。


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