第139話宣戦布告二日前


そして勇者たちは学校に入学した後も問題を起こしていった。


「アイン様、やはり勇者は問題を起こしましたね。」


「そうだね。勇者が行った国からも早く追い払ってくれってお願いされているし、そろそろ動こうか。」


「そうですね。勇者もいろいろ問題を起こしていますし。」


そう、勇者たちは自分を召喚してくれた国以外でも傲慢な態度を取っていたのだ。


~勇者たちの問題~


「おい、お前。」


「何でしょうか?勇者様。」


「俺の飯を買って来い。お前の金でな。」


「な、何ででしょうか?学校ではどんな生徒でも平等ですよ。」


「何を言っているんだ?俺様は勇者だぞ?お前たちのために魔王と戦ってやるんだから、これぐらいのことは当たり前だろ。」


「そんな事ないですよ…」


「あ?勇者である俺に逆らうのか?今ここでお前を殺しても良いんだぞ!」


「わ、分かりました。今すぐ買ってきます。」


そして元々この学校にいた子は急いでご飯を買いに行ったのだった。


「兄貴、大丈夫でしょうか?」


「何がだ?」


「ここは召喚してくれた国とは違うのにこんな態度で…」


「問題ないって、だって俺たちは勇者だぞ。逆らった奴は魔王討伐の邪魔をしたということで処刑すれば良いだろう。それにこの世界で最強なのは俺たちだ。俺たちに逆らえるやつなんかいねぇんだよ。」


「そうですね。そういえばそろそろ王国が戦争を始めるらしいですよ。」


「戦争か~、やっと俺様の力を世界中に知らしめることができるぜ。それでいつ始まるんだ?」


「それはまだ決まってないそうです。」


「そうか、始まったら100人切りしようぜ。」


「分かりました、それでは街に出て武器をもらいましょう。」


「そうだな。ただで武器をくれる店を見つけられて良かったぜ(笑)」


「それでは行きましょう。」


そしてまだ学校も終わっていなく、ご飯を買いに行かせたのに勝手に街に出て行ってしまったのだ。


~アイン~


「やっぱり何回見ても屑だね。」


「そうですね。この国の王様もかわいそうですし、この映像を各国に見せれば協力をしてくれるでしょう。」


「勇者が召喚された国と中の良い国にはできるだけ伝えないで、なるべく早めに動いて。」


「大丈夫です、連合国の各国に転移ゲートを置いておきました。他の国ももう、戦争の準備はできているそうですし、やろうと思えば今からでも戦争できます。」


「そうか…それじゃあ、二日後に宣戦布告をしよう。あの王国の周りの4国から攻め込もう。」


「あの4国も文句はないでしょう。食料は基本的に私たちが用意しますし、あの4国は賠償金も他の国に比べれば多くもらえますしね。」


「といっても、僕の国が一番多くもらうんだけどね。」


「それはこの戦争の半分以上がアイン様が用意しているのでこれは正当な割合だと思いますよ。ちょっと少ないくらいですよ。」


「そうかな?まぁ、この話はここまでにして、そろそろ本当に準備しようか…」


「はい、それでは各国にも戦争を始めることを知らせに行きますね。」


「よろしく。」


そして、王国の寿命…あと四日

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