第117話地球の夕飯


そして夕方になった。


「アイン君、来たよ。」


「もう来たんだ。ちょっと待っててね。まだ完成していないから。」


「それじゃあリビングで待っているね。」


そして3人はリビングに向かっていった。


「とりあえず3人ともリビングに行ったから、スキルを使おうかな。」


アインは創造のスキルを使って、地球のラーメンを創った。


「今日の夕飯はこれだよ。」


「この麺は何?」


「これはラーメンて言う料理だよ。」


「ラメン?」


「ラーメンだよ。まぁ、名前はいいから食べてみなよ。」


こちらの世界には箸がないため、フォークで食べることにした。


「おいしいね。」


「僕もこの料理は結構好きなほうなんだよ。」


「でも、何でアイン君ってこんなに料理が思いつくの?」


「ああ、えっと、料理スキルが高くなると結構料理を考えられるんだ。」


「そうなんだ。私も覚えてみようかしら。」


実際、料理スキルにそんな効果はないため、アインはどうやって言い訳をしようか困っていたのだった。


「そんなこと、公爵令嬢や王女の君たちはやんなくていいんじゃない?」


「アイン君だって公爵の当主だけど料理をやっているじゃない。だから私たちもやろうかなと思って。」


「そんなことしなくていいよ。だって将来僕と結婚するんだから、僕が料理すればいいじゃん。」


「でも、アイン君って将来どんどん忙しくなっていくでしょ。だから私も料理くらいではアイン君のサポートがしたいなと思ったんだ。」


「それなら将来、僕が直接料理を教えるよ。」


「分かったわ。それじゃあ将来絶対に教えてね。」


「うん。でも、僕と同じ料理が作れる人がもう一人いるけどね。」


「そうなの?」


「うん。僕の領地に作り方がわかっている子がいるんだけど、そっちの子に習う?」


「いや、アイン君が将来私たちに教えて。」


「分かったよ。とりあえず全部食べようか。」


そして4人とも完食をした。


「それじゃあ夕飯も食べたし、そろそろ女子寮に戻ったら?」


「今何時?」


「今は、6時くらいだね。」


「もうそんな時間なんだ。それなら8時くらいまでいようかな。」


「ここって男子寮だよ…」


「大丈夫だよ。校長の許可はもらってきたから。」


「それでもいいのかな?」


「まぁ、8時くらいまでならいいじゃん。」

 

「分かったよ。それでも8時になったらちゃんとかえってよ。」


「分かったわ。」


そして3人は8時までしっかりと残って、8時に帰っていった。


「ふぅ~。やっと落ち着けるよ。」


「アイン様。」


「あれ?魔王さん。」


「はい。今日の連絡にやってきました。」


「何でもっと早く来なかったの?」


「婚約者との間を邪魔してはいけないと思いまして。」


「そうなんだ。それじゃあ報告よろしく。」


そして魔王は今日領地内であったことの報告をして帰っていった。


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