第63話真ダンジョン完成
「とりあえず、階層が多いから階層を贅沢に使おう。」
そういってアインは階層ごとに中を変えていった。
「とりあえず何ができるの?」
『中にモンスターをおくことができますが、そのモンスターはある程度決まっているものと、アイン様が自分で創造して作るタイプに分かれます。しかし、自分で創造をする場合はある程度決まっているものよりも必要になる魔力が多くなります。あなたの魔力なら関係ないかもしれませんが…』
「そうやって決まっているんだね。それじゃあ、10階層ごとに変えていこう。」
『アイン様、結構贅沢をしていませんか?』
「大丈夫だよ。だって1000階層もあるんだから10階層ごとに変えていっても100回も変えることができる」
『そう聞くと多く感じますね。』
「確かに100回も変える必要があるのかは分からないけど、変えるごとに落ちるものも変わればみんな来るしね。そういえばどうしてダンジョンに人を集めたいの?」
『理由は3つあります。
1つ目は、ダンジョン内に人がいるとダンジョンにだんだんと魔力がたまっていって、その魔力を使ってモンスターを維持したりするからです。アイン様にはこの機能がなくても一人でダンジョン全体に魔力をいきわたらせることができそうですけどね。
そして2つ目は今言った魔力でしかできないようなこともあります。そのため、増やすことが大切なのです。
3つ目はダンジョンに入る人が多いほど順位が上がっていきます。そのため魅力的なダンジョンを作って、入る人を増やし、順位を上げていきます。』
「そうなんだ。とりあえず魅力的なものを作っていこうか。」
そしてアインは、今までと違い、100層までは簡単なものにし、誰でも簡単に入れるようにした。
「それにしてもモンスターが多いから生活空間がないな。」
『別に全部をモンスター部屋にしなくてもいいんですよ。』
「そうなの?」
『はい。今までは階層が少なかったのでモンスター部屋がすべてでないと効率が悪かっただけですから、こんなに階層があるならいいんじゃないですか?』
「そうなんだ。それならその階層も増やそうかな。」
アインは階層ごとにモンスターを配置していき、大体のものが決まった。
100階層まではE、Dランク。
200~300はCランク。
300~500はBランク
500~600はAランク。
600~700はSランク。
700~800はSS・SSSランク。
800~900は人外
900~950は無理。
950~1000は住宅街、最強の者たちになっている。
「これくらいでいいかな。」
『これはひどいですね。600まではまだ分かりますが、それ以上は勝たせる気ありますか?』
「このランクは1階層にいるモンスター対そのランクの冒険者で五分五分になるようになっているよ。」
『それはその冒険者は自分と同じくらいの強さのモンスターと200連戦しなきゃいけないんですよ。』
「そう考えると厳しいのかな?」
『まぁいいですけど。このダンジョンが絶対に攻略されないのもいいですしね。』
「そうだね。これは転生者でも、魔王でも攻略できないように作ったから。」
『ちなみに950階層より下はどうするのですか?』
「ここにはこのダンジョンのモンスターたちが暮らすところでも作ろうと思う。できるだけ殺したくないから、ここで治療なんかもできるしね。」
『そうなんですか。それではとりあえずこれでダンジョンは完成ですね。』
「そうだね。とりあえず冒険者たちが来てくれないことには何も始まらないけど。」
『そうですね。』
「それじゃあまた明日来るね。」
『はい。お疲れ様でした。』
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