no.04 招かれざる客

以前、地元の商業施設で毎年お化け屋敷が開催されていた。

ある年、そのお化け屋敷に本物の幽霊が出たといって監視カメラの写真が公開された。

確かに幽霊のような、ぼんやりとした白い足だけが映されていた。

写真は話題となり、その年のお化け屋敷は毎日のように長蛇の列ができていたのを覚えている。


しかし、次の年からお化け屋敷はやらなくなった。詳しい理由はわからない。

ただ……あれはきっと、よくないものを呼び込んでしまう本物の『招かれざる客』だったのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る