第70話 項籍・項羽と韓信! (39)
まあ、それも仕方がないかな?
だって未だ籍自身は、童貞君で彼女すらいない状態なのだよ。
その上さぁ、年齢の方も高校を入学仕立ての十五歳ときているから。大変に多感な時期でもあるのだよ。
だから若い女性の声で、『愛するあなたがぁ~!』とか、『愛するあなたの為に奇跡を起こすから~!』と、 述べてこられると。もう籍は気になって仕方がないのだよ。
だってぇ~? 女性が男性に対して、甘い声で『あ・な・た』と、呼ぶのは恋人以上の関係だから。
それに籍の事を『愛しているぅ~!』と、覇王妃様は何度も述べ囁いているからね。
多感な時期の籍が気になるのは仕方がないと此方も思う。
でも? 先程籍の口から漏れたように『気のせい! 気のせい!』と、自分自身に言い聞かせている。
自身の背筋を凍りつかせ、冷や汗迄かきながら。
だって籍は? 幽霊とか物の怪の類を信じるタイプの男の子で、本人自身も何度か金縛りにも遭った事もある経験者なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます