それにしても現代は「義」見極めることが如何にも難しい世の中である。

それは情報量があまりにも膨大だからだ。

老荘思想に於いてはその見極めを「真知」と呼んでいる。

老荘思想に於いては「知」は移ろいゆくものとした。

情報に対し、懐疑的に考え、鵜呑みにしないことは、今の世の中では特に必要な技術だろう。

つまり情報のリテラシーということだ。

古い知識もさることながら、新しい知識にも何者かの意志が必ず混じる。

そのうえ、情報量は膨大で、そこに内包される意志もまた、膨大である。

「義」の見極めが困難な理由の一つがこれだ。

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