無題

画一化された世界でパクツイをパクつくだけ


統率の世界で個性は凍結


高潔の豪傑も猛烈に強烈に語るこの一章節


はべれはべれ麗しき人々よ


叫べ 叫べ うるさい人々


左習えから右揃えそして中心へとなりはて


転べ転がされ 殺せ殺されて


人よ


人の世よ


酔いぞ悲しき 愛しき子達よ


皆と見做しては見果てぬ先を


いかがわしくも疑わしくも麗らかにひそやかに歌に励む鳥の如く


穢らわしい者


疑わしくも歌うはぐれ者


私は暮れゆく夜空


私は染めゆかれる着物


私は置いていかれる子供


老いて、イカれてしまう老いぼれ


溶けた氷から目覚めた過去の遺物


愚人の愚痴から始まる反吐のような醜いペドフェリア


ああ私はいづこ?


ああ私は無意味?


私よ私よ、今は何処へと旅立つのだ?


夕日を前に、朝日を後ろに背負って


かつて確かに在った私という存在


暗がりの中で溶けて消え、水面上、大気、その間で踏み潰されていた。

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