ブラジャーはかぶるもの
息ができなくて外した
気がつけば掛け違えたホック
私にそれは必要ない
胸元にすきま風が吹いた
思春期の私には憧れだった
制服のシャツに透ける紐が
膨らみのせいで窮屈なブレザーが
いつか掌に余るくらい成長することを
こっそり期待していた
あの頃から変わらない
私の胸は平たいまま
私にそれは必要ない
鏡から跳ね返る声
日々歯を磨くように身につけてきたそれを
ある日あなたに投げつけた
外し方は知っていても
つけ方を知らないあなた
私にはもう必要ない
レースが額でだらしなく揺れる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます