第360話 明日のおかず準備中

 今度は買い出しだ。

 でもその前にネットで検索


「折角だからルールを決めよう。おかずは何品でもいいけれど、1人300円以内。消費税を含む。ただし自分の部屋にある調味料等の値段は計算しないでいいものとする。なお証拠でレシートは取っておくこと。あと大根とカブは私が買っておくからそれ以外な」


 先輩はそう言ったけれど、そもそも粥にあうおかずとは何だろう。

 イメージが今一つつかめないのでネットで調べている訳だ。

 なるほど、台湾あたりでは朝食などに粥が定番なのか。

 味の濃いごはんのお供みたいなものが良さそうだな。


 あとは値段との相談だ。

 300円なら肉類はそんなに量を作れない。

 まあその辺は店で見てみればいいか。

 そんな訳で自転車で駅近くの安くて大きいスーパーへ。


 肉類だと300円ではあまり買えないな。

 それにどうせ誰か作ってくるだろうし。

 そして、ふと卵のコーナーをみて思いついた。

 よし、味玉を作ろう


 1パック10個入り120円で安売りしている卵を購入。

 あと予算180円はどうしようかな。

 消費税があるから150円位か。


 それで買えるものは野菜位かな。

 モヤシは余裕で買えるけれど今一つ僕のイメージに合わない。

 色々考えて、2パック120円になっていたシメジを購入。

 味玉は1人1個として、残りの卵とこれを炒めればいいや。

 ぎりぎりモヤシも買えたのでやっぱり購入。

 あとは今日の夕食用に弁当を買って終了。


 まずは早いうちに茹で卵を作って漬けておかないと味玉にならないな。

 そう思って急いで寮へ帰る。


 味玉は中が半熟くらいの方がいいかな。

 そんな訳でまずお湯をガンガンに沸かして、お玉で卵を静かに投入。

 スマホできっちり6分計って氷水を入れたボールへ卵を移動。


 そして今度は卵の漬け汁作り。

 蕎麦つゆと味醂を混ぜて沸騰させ、さっき卵を冷やした氷水で鍋ごと冷やす。

 剥いた茹で卵と漬け汁をビニル袋に入れて、空気が入らないように縛ればOK。

 明日の朝までには味玉になっている事だろう。


 次はほぐしたシメジとモヤシを炒めて、鶏ガラ出汁とカキ油で味付けして、更に卵を加えて、最後にごま油でちょっと香りつけ。

 これは冷えたらタッパーに移しておこう。


 そんな感じで明日の七草粥の会の準備を終了。

 みんな明日はどんな料理を持ってくるのかな。

 楽しみだ。

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