第2話「耳を澄ませば、春の唄」


部屋の中、ストーブ音が消えた

物静かになり、

余白に聴こえるのは、季節の唄


同じ夜があった

今まで

今でも

忘れてなかった

懐かしさのなかに、彼女を感じた

感触がわかるほどに

耳を澄ませば



部屋の中、消えたストーブの音に

物静かな部屋で

余白に入ってきたものは、懐かしさの唄


同じ夜だった

何度も思い返していた

あの時、あの頃、あのままで

忘れてなかった

懐かしいさのなかに感じた、彼女の存在

涙も感触がわかるほどに

耳を澄まし、

イメージして、

消えない雰囲気を思い返し


例えばなしを繰り返す

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