槐チーム編
第7話 戦闘開始
【火星:訓練施設】
《戦闘訓練》
「残り9機。撃破者・
オペレーターの
俺ら4人は未だ同期された初期の地点から動いていない。あんなレベルの違う戦い方を見せられたら茫然してしまうのもしょうがない。
「能力の使い方次第であんな動きができるのか……。
それじゃ俺も行くぜ。
梨花に続き
さて、俺らもそろそろ動かないとあの2人に全てもってかれかねない。
「俺らも動くか」
「残り8機。撃破者・桜庭梨花」
「はやくないっ!!」
美大が驚くのも無理はない。彼女は単独でしかも訓練開始からそう時間も経っていないのに2機撃破している。
見てろよ、こっちだってすぐに追いついてやる。
「玲一君頼んだ」
「了解です」
玲一が素早く
「いました!!ここから7時の方向。距離は1.3kmぐらい。周りに他の訓練兵器もいないようです。映像共有します」
「おぉ……」
「なにこれすごいじゃん!!」
美大と槐が同じようにいきなり目の前に現れた映像に驚く。今、自分たちが同期しているオルター・チューンも機械なので、玲一の能力が反映することが可能なのだ。
これならいける、そう確信する槐。
「んじゃ、作戦開始と行きますか」
「えいっえいっおぉ~☆」
「お、おぉ~??」
美大が気の抜けた声で右手を挙げる。それに釣られてか、玲一も照れくさく右手を少し挙げる。なんか俺が申し訳ない気持ちになった。すまん玲一君。
そして、槐、美大、玲一の3人は目標の獣型の近くにたどり着き、岩陰に身を潜めていた。
「もう一度確認。俺が獣型の機能を
完璧美大ちゃん頼りになっちゃうけどごめんね。
あまりにも安易な作戦だが、梨花のように規格外な能力者でない限りはこうするしかないのだ。だが、問題も少なからず存在する。まず俺自身、機械に対し侵略者の能力を使ったことがないこと。美大に多大な負担がかかること。獣型の動きが把握できてないこと。もし失敗した時に俺は逃げ切れないこと。しかし、今やらねばここに来た意味がなくなってしまう。
そう考えているうちに、美大の方は準備が完了したらしく両手に光が集まっていた。
そして、美大がこくりと頷き俺と玲一は岩陰から飛び出した。
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