第8話

若い綺麗な女性からの

思いも寄らない、言葉の響きに

一瞬、頭の中が真っ白になった

秀さん…

お父さんですか、大変ですね⁉

お父さん…

何か変な気がした、でも響きは

悪く無い何年ぶりだろか

戸惑いながらも、隆ちゃんを

抱き抱え、さなえの元に戻った。

今、お父さんと呼ばれていましたね。

さなえが笑いながら私にそう言った。

多分、年の離れたお父さんだと

思ったのでしょう。

まあ、おじいちゃんと言われたなかった

事だけでも良かったですよ。(笑)

そう言って笑った。

クレープを食べて少しは落ち着いた

のか双子の兄弟だいは又、違う店に

走った。

転んだ。

さなえからの要望でおもちゃ売り場に

行きたいと言われたので

兄弟をベビーカーに乗せ急いだ

時間を見ると21時前だった。

もう少しで閉店だ

バタバタとおもちゃ売り場に入り

おもちゃを見ている、さなえ⁉

双子の兄弟はベビーカーを降ろせ

アピールが凄かった‼

さなえは、降ろしたら大変な事に

なりますよと私の手を止めた。

ただ、さなえもまるで子供のように

はしゃいでいた。

わたしが今回のデートのお礼に何か

プレゼントさせて欲しいと、さなえに

呟いた。

初めは遠慮がちだった、さなえだった。

私、おもちゃ売り場が大好きで

買うとかじゃなく見るのが好きなんです‼

さなえ24才、まだまだ子供だと

思った。

私は二人の双子ちゃんの為に小さな

車が10台位、入ったおもちゃを

買ってさなえに渡した。

そんな、つもりでは、なかったのに

と申し訳なさそうに呟いた、さなえ

その箱を見た双子の兄弟は、その

箱を二人で抱えた。

大型ショッピングセンターを出て

さなえを送った。

車の中で、さなえと話した。

さなえから思いも寄らない事を聞かさ

れた。…

秀さん55才…

さなえ24才…

兄弟1年3ヶ月…

それでも愛せますか…

此れからも愛せますか…

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