七星姫物語

Hs氏

伝説の始まり編

第1話 始まりの剣

 かって世界には、星に導かれた七人の大魔導士が存在していた


 彼等は七番目の大魔導士を除いて、一人が一つの星国せいこくを支配し、


 六星の大国ろくせいのたいこくと呼ばれた。



 何故なぜ、その六星の大国ろくせいのたいこくが滅んだかは歴史書には記されていない。


 ただ、七番目の星を背負いし魔導士、コーリン・オーウェルの物語でんせつだけは残されていた。


 何故なぜなら、国を持たなかった彼は、庶民的で、好き者で多くの御落胤ごらくいんを残したと言われているからだ。


 そうう性格はネタとしては皆大好きだから、彼の逸話だけが残ったと学者達は語る。


 しかし、一方、彼の強さは凄かったらしい、七番目の魔導皇まどうおうと呼ばれ、剣の星の魔導士、千の魔剣を生み出し、万の剣激を使う男とも呼ばれていた!


 それが、剣の星の魔導皇帝まどうこうてい コーリン・オーウェルだった。





 世界は滅び、今は百近い国が生まれ、その世界の一つウェルド公国の東の小さな町、バンチニアに、我らの主人公、ハルチカ・コーデルがいた。


 黒い髪に、黒い瞳、15才、身長は165センチで、此の国の若者の平均身長が170以上だから低いほうだし、体型はポッチャリだからイケメンと言うよりは、愛玩動物ペットに近い。


 まぁ、顔の好き好きすきずき其々それぞれの方の好みだから描画する事は難しいが、多分、彼の顔は標準的な造りだと思う。


 特筆する事は、小さい頃から彼の剣は立派だった事だ(≧∇≦)!


 えっ、彼の剣んて何だってか(ФωФ)?


 察してくれよ、彼処あそこ


 だから、彼は幼少より『ハルチン』と呼ばれていた。(^_^;)


 そんな、凄い剣を持っていた我らが『ハルチン』も、奥手で女の子と口を聞く事すら出来ないから、


 今の今迄、遅生まれの15才になる迄、チンさやに入ったままであった。


 彼がチンさやを抜いたのは15の春、お相手はクラスメートで普通の女の子、クラス階級カーストではちょっと下の娘、そばかすの赤毛っ娘、エミリア・ドルネッサ。


 実は彼女は、クラス1の優男イケメン、ダンバード・グラスタが好きだったのだが、


 ダンバードに彼女ができ、その相手が金髪でクラス1の美人、コーネリア・ロンディーヌ。


 失意のエミリアはダンバードに捧げようと大切に守ってきた物を16才の春に棄てる決意をした。


 幾ら自暴自棄の彼女でも相手を選ぶ、ハードルを一気に下げて、何とか我慢出来る相手が、我らが『ハルチン』だった。


 好きじゃない相手なら幾らでもこくれる、エミリアは簡単にハルチカをデートに誘った。


 女の子に誘われた事の無いハルチカは相手がエミリアでも、僕にも春がきたあぁぁぁ!って舞い上がった。


 やっぱり、誰でも自分がもてると錯覚する事はうれしいものだ。


 ハルチカとエミリアは町の中を二回デートして、三回目で町はずれの納屋に向かった。


 そうだ此処ここは田舎町だから、町外れには幾つも納屋がある! 


 納屋は田舎町の定番なのだ!!


 二人はわらの上に寝転がり。


 エミリアは半分、自暴自棄だから、早く終わらないかなぁ、ってな感じだが、始めてのハルチカは興奮状態で、ハルチン状態。


 最初は幼い接吻から始まり、ちょっと舌入れたら、エミリアに怒られ、謝りながら、彼女のカボチャズロースを下げて、


 始めて見る世界にハルチカのチンは天に向かってささげぇつつ


 ってな状態。


 ハルチカは急いでズボンとパンツを下ろした瞬間、


 エミリアは絶句した(○_○)!!


 でかい!(≧∇≦)


 何が?


 察してくれよ!(*^^*)


 流石に恐くなったエミリアは、「ハルチン、優しくしてね。」と定番の一言。


 興奮したハルチカは「うん!うん!大丈夫だから!優しくするから!」って上ずった声で、


 何が大丈夫なんだ、駄目だろう!


 彼はエミリアの大切にしていた場所を触った瞬間、


 彼のチンは我慢出来なくなり、


 チンでエミリアを刺し貫こうとしてしまった!


 早い!早すぎるぞ!!『ハルチン』!!!


 それではエミリアが切り裂かれて血飛沫ちしぶきが舞い上がるぞ!『ハルチン』!!


 しかし、


 彼のチンがエミリアに当てがわれた瞬間!


 奇跡が起きた!!


 彼のチンはわずかに、薄く光輝き、


 ストン!!!


 エミリアの中に、まるで何千回と納めた事があるが如く、


 自然に収まった!


「えっ?」 ( ゜o゜)?


 エミリアが驚愕した瞬間、


 彼女に電撃が走り!!


「アアアアアアアアンンン!!!」


 \(◎o◎)/ ( ☆∀☆) \(◎o◎)/


 泉は満ち溢れ、


 世界は愛と喜びに満ち溢れた!!


 そして、二人は、


 猿になった。




 その頃、時を同じくして西にある公都 バルドリス、海に面した港を中心に栄え、公国の貿易と経済と政治、そして宗教の中心地。


 公都の中心には巨大な円形10ヘクタールの広場があり、その広場の中心には六人の戦乙女の像が飾られている。


 その広場を囲むように三階建て積石造で神殿造りの各省庁が配置されていた。


 中央の一際高い六階建ての建物が、神法庁。


 その地下二十階に『秘神の間』と呼ばれていて、中央に祭壇がまつられている場所があった。


 直径二十四メータの円形の部屋で天井の高さは十二メータ。


 中央には剣のオブジェ、そのオブジェを中心に銃、杖、槍、弓、斧、盾のオブジェが配置されていた。


 そして、ハルチカとエミリアが(ФωФ)にゃんにゃんしていた時、


 中央の剣も薄い光で点滅していた、それはまるで、ハルチンの幼い腰使いに合わせるがごとく、


 そして、その光る剣を見て驚愕しているのは、の国の公王の三女にして神殿の巫女姫みこひめ


 歳は16、もっとも夢見るお年頃の、リィデリィア・ウェルド


 端正な顔立ちに銀のショートカット。


 彼女は光る剣を見ながら、「魔人が、遂に魔人が目覚めたのですね!」と絶句した。


 それを聞いた、周りの神官達は上や下への大騒ぎ!


 気のかない、一人の馬鹿神官が、「姫!、では、あの伝説が!姫が魔人の剣で刺し殺されるとうあの伝説が、現実なってしまうのですか!!」


 はぃ、解説ご苦労さん。


 巫女姫リィデリィアはビックリして


(;゜∇゜)


「私は、私は。」


 其処そこに、大きなハースキな声が、


「そんな事は、私が許さない!!」


 怒りに満ちた表情で、立っているのはリィデリィアを少し大人にした、長い金の髪が美しく、灰色を基調にして青の模様が入っている胸当てとロングスカート型の灰色の腰当を装着して、腰に下げているのは鉄の銃剣ガンソード


 歳は18、公国、第二公女にして姫騎士 ルナリィア・ウェルド


「二千年も前の言い伝えに、いちいち狼狽うろたえるな!馬鹿共めらが!!」


(*`Д´)ノ!!!


 と彼女は怒鳴った。


 それに対して、年配の神官が異を唱えた、「御言葉ですが、我らはその伝説を二千年間守って来た者達です、『魔神が滅ぼし六の国!魔人があやめし六の魔導姫まどうひ!魔神をち取りし六の戦姫せんきれど魔人!再びよみがえり、六の巫女姫みこひめをその剣でつらぬく!』、の伝説は、かのコーリン・オーウェルが死ぬ間際に、」


 ルナリィアは神官を止める。


「わかった!その真偽は私が確かめる!」


「姉様!」、リィデリィアは驚いた。


 神官は慌てて、「姫様!」


 ルナリィアはうるさい神官達に向かって、手を振りながら、「案ずるな、たまたま、辺境討伐が終わってリィデリィアと昼食をと此処ここに来てみたら、の騒動、もしかしてこれは六星の守導神様が私に動けとう御導きかもしれない!」


「姉様!!!」


 O(≧∇≦)O


 姉の豪気な発言に感動するリィデリィアであった。


 若い神官が膝不味いて、「では、我らもお供に!」


「邪魔だ!の件は我ら公国、摩導庁の飛翔星騎士団ひしょうせいきしだんが対応する!」


 若い神官は頭を下げて、


「はあっ!」


 ルナリィアは年寄りの神官に、「だからじい!魔針盤を我らに貸せ!」


 腰の曲がった一番偉そうな神官が、「ほっほっほっ、姫様にも困った者じゃ、あれは危険な道具、の件はまず公王様に御報告してからの話し、それを勝手に。」


 ルナリィアはじいの言う事を予想していて、「分かってるじい、だが父も真偽の調査だけなら、公国一の機動部隊である我らに命令するはずだ、今動いても、明日動いても同じ事、だからの件は早く終わらせたい、その為に魔針盤がいるんだ!」


 じいは困ったなぁって顔で、「やれやれ、相変わらずせっかちな姫君じゃ。」、と言いながら懐の内ポケットから黒いコンパスを取り出して、ルナリィアに手渡した。


 ルナリィアは笑って、「れならば、魔人のる場所が直ぐに分かる、有難な、じい。」


( ^∀^)


 そしてリィデリィアの方に振り向くと、「リィディ、食事会は戻ってきてからだ、その時はマーシ姉様も誘おう。」


 リィデリィアは嬉しそうに、「はい、ルーナ姉様、お気をつけて!」


(*^▽^)/★*☆♪


 こうして、片手を振りながら、ルナリィアは『秘神の間』を後にしたのであった。




 そして、舞台は再び、東の小さな町バンチニアの町外れの納屋、


 ハルチカとエミリアはスッポンポンでお互い抱き合っていた。


 やっと猿状態から人間に戻った二人は幸せの絶頂であり、ふとハルチンがエミリアの寝顔を見て、彼は驚いた、


(゜ロ゜)


 エミリアのそばかすは無くなり、赤毛はキューティクルで光輝き、はっきり言って、美人になった!


 クラスNo.1のコーネリア・ロンディーヌより美人になっていた!!


 ハルチカは感動した!


 彼は女の子って(ФωФ)にゃんにゃんすると美人になるんだと本気で思い、


 僕はエミリアを一生、守って行くんだ!


 そして、小さな家を建てて、子供は三人で末っ子は娘で、パパ、パパって言ってくれて、そして彼氏を連れて来たら、パパは認めませんって言って、そしたら、その彼氏と納屋で(ФωФ)にゃんにゃんして!


 あぁあああああ!!!


 妄想が膨らむハルチカであった。


 そんな、情けない叫び声で目を覚ましたエミリアは、ハルチカを見るとやっぱりハルチンだったので、


 あの時はあんなに素敵だったのに、とガッカリするエミリアだった。


(  ̄▽ ̄)


 こうして、二人の始めての体験は終わり、二人は其々それぞれの自宅に帰った。




 そして、その夜、場面は公都の上空、公都より飛び立つ一隻の魔導船。


 長さは100メータ、巾は15メータ、両側は開放されている白色の巨大な魔導船、摩導庁旗艦飛翔巡洋艦『ブリンシブァ2』。


 前部に四門の魔導砲、後方に四門の魔導砲があり、


 開放されている空間には三匹の一本角のある、白い一角翼竜騎が格納されていて、其を世話している竜使い達が世話しなく、竜達に餌を与えていた。


 前部は魔導船の操縦室で、二人の魔導官が船の操縦をしていた。


 その後ろは一段高くなっていて、円形の皮張りのソファの中央にはルナリィアが座り、彼女を頂点にした正三角形の片方の一辺の頂点に座っているのは、


 赤茶の髪をポニーテールにして、身長は180センチはある、美人顔の女性、


 彼女の名はジュピーリーナ・グラシウス、飛翔星騎士団ひしょうせいきしだんの副将にして『大星の雷土たいせいのいかづち』と呼ばれている乙女騎士。


 灰色を基調にして緑の模様が入っている胸当てとロングカート型の腰当を装着している。


 使う武器は大槍!


 愛称はリナ


 もう一つの一辺の頂点に座っているのは、


 ピンクの髪にツインテール、身長は150センチと小さく、美人より可愛い系でしゃべり方は舌ったらず、


 彼女は准将で情報将官、名はチビリティ・ウルサリータ、別名は『光天の神卯こうてんのしんう』、


 灰色を基調にしてピンクの模様が入っている胸当てとロングスカート型の腰当を装着している。


 使う武器は小杖、


 愛称はチビウサ


 リナは呆れながら、「其で、休暇中の俺達を引っ張り出したって分けだ、うちの大将殿は相変わらずのシスコンだなぁ。」


( ̄▽ ̄;)


 ルーナは済まないって表情で、「悪いなリナ、しかし、神法庁が騒いでいるいじょう、我らが動くのは道理!」


 チビウサが脹れて、「でも、ルーナちゃま、幕僚庁の指示を待っても良かったんじゃないんでちゅか?」


( ・ε・)


 チビウサはロリキャラで舌ったらず。


 ルーナは首を振りながら、「駄目だ、幕僚庁が動くと手柄の争奪戦で本格的な調査は一月後だ、本当に魔人が復活していたら、手遅れになる。」


 リナは笑いながら、「大将も、一応、神官達の昔話を心配しているんだ。」


 ルーナは頷きながら、「可能性はゼロじゃない。」


 チビウサちゃんは心配顔で、「でも大丈夫でちゅか、六の大国を滅ぼしちゃ魔チン達でちゅよ、」


 ルーナは、「二千年前の話しだ、今とでは魔導学のレベルが違う、今の我らには魔導船に魔導砲、結界兵器もある、更に我らで対処出来なければ、軍が動く、おとぎ話の六大国では無い。」


 リナは感心しながら、「へぇ、大将は軍に協力依頼をする気は有るんだ。」


 ルーナは不満げに、「最悪は軍の爺共じじいどもに協力を頼む、最悪な、其で、チビウサ、じいから魔針盤を借りてきた、此に魔力を入れて、魔人を探してくれ。」と言いながら、ローテーブルに羅針盤を出す。


 リナが身を乗り出して、「へぇ、此が捜せない物は無い、魔神機で動く神法庁の魔針盤!なぁ、大将、此れで公王の愛人を捜そうぜ!」


( ^∀^)


 ルーナは呆れて、「父の愛人を捜してたら、国中を飛び回る事になる、駄目だ、そんな事よりチビウサ、私達の中では魔神機を使えるのは、チビウサだけだ、魔人を探してくれ、頼む。」


 チビウサは嬉しそうに頷きながら、「分かったでちゅ、此の魔神機の回路に心力しんりょくを流すでちゅ、えぃ、『魔針盤』!魔チンを捜すでちゅ!」


 魔針盤を持ったチビウサの手が発光し、魔電盤の針がグルグルと回り初め、やがて東を指す。


 ルーナは、「針が東を射した!東だ!」、大声で指事を出す。


 空飛ぶ巡洋艦は大きく舵を切り、ハルチカの入る、東の田舎町、バンチニアへと向かう。


 ルーナは立ち上がり鞘の中に入った銃剣を掲げ、「魔人よ!逃げても無駄だ!何処へ逃げようと、我らは必ずやお前を見付け出し、我が剣で再び滅ぼす!覚悟しておけ!!」


(*・∀・*)ノ/


 と、艦内に激を飛ばし、艦内中が興奮して大歓声が上がった!


\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


 リナは、流石は内の大将、皆をヤル気にさせるのが旨い、と考えながら、チビウサを見て、しかし、此の魔針盤、魔チンだけで本当に魔人を探せるのか?


(* ̄ー ̄)


 等ととりとめの無い事を考えていた。


 そんなかんなで、魔導船、飛翔巡洋艦『ブリンシブァ2』は夜空を東へと進む。


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