ある日少女が願いました。

美弥*Miiya*

第1話

昔々、小さな村にとても真面目な女の子がいました。

毎日毎日お参りをしに神社に通っていたので、地元では有名な“良い子”として噂されていました。

何故そこまで有名になるかというと、その子が帰った後、いつも赤い絵の具で書かれた絵が置かれていたのです。それはとても少女が書いたとは思えない程、美しい人物画でした。


ある日、少女の声が聞こえてきました。いつになく嬉しそうです。神主さんはその少女に問いかけました。

「何かあったのかい?」

すると少女はこう答えました。

「お願い事が叶ったの!」

神主さんはふと疑問に思いました。いつもお参りに来ているのは知っているが、何をお願いしていたのかと。

「願い事はなんだったのかな?」

「_________ 」


数日後


神主さんは行方不明となりました。

少女は神主さんが行方不明になった後、戻ってきてほしいという願いを込めてか、神主さんの似顔絵を書いていました。その絵はいつもお参りの際に置かれているものでした。

実はこの少女、行方不明になる人の似顔絵を書いていたのです。

この真実はある旅人によって伝えられました。絵を書いている最中を目撃したのです。

翌日、その旅人はあまりにも若い歳で衰弱死しました。


…昨日は今日死んだ旅人さんの絵を書きました。やはり私は神様に好かれているようです。今日はあの人の絵を書きます。だからまた、お願いしますね♪


少女はある日、このようなことを思いながらお参りをしました。


こうして怪奇な事件は続いていくのです。


今もどこかでお参りをし続けているそうですよ。次に狙われるのはあなたかもしれません。


きーめたっ。今日書く人は…


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