アウティエル、宮園 恵理・ファーストブラッドてきな
深夜。
大阪日本橋、どっかの雑居ビル二階のメイド喫茶。
周辺は完全武装した警察隊により包囲されています。
そんなことなどかまわず宮園 恵理はタンクトップに長ズボン姿と言うラフな出で立ちでMー60汎用機関銃の銃口を作者に突きつけています。
そんな時に現れたのは軍服姿――米国軍の大佐の格好をした倉崎 稜だ。
ちゃんと階級章とかベレー帽とかつけています。
「もうやめるんです、恵理さん。ここはノクターンノベルズじゃありません。カクヨムです。ノクターンのアウティエルはもう終わったんです」
そう冷静に稜は告げるが恵理は激高してこう返しました。
「アウティエルは終わっちゃいない!! 少なくともこいつの、作者の頭の中でも、私の中でも、ノクターンでの連載を終えた今でもまだ続いている!!」
「あなたの復帰を望んでいる声は多いんです」
「多いですって!? 私はアウティエルとして、どっかの官能小説のお嬢様変身ヒロインキャラとフルメタ○パニックのヒロインをモデルとして産み出され、お前(倉崎 稜)もフル○タの主人公とか、静かな○ドンとかを参考にして産み出された挙げ句、お互いどんどん設定が時代の流れと一緒に変化していって今じゃ私みたいにヤンデレ染みたキャラクター付けがされている!!」
「時代の流れなんです」
どうでもよいが稜はとても冷静です。
なんなのでしょうこの子。
「今じゃすっかり私は二次元ド○ームノベルズのヒロインだか対○忍だかみたいな扱いよ!! わかる!? 高校生なのにバスト120cm近くあるのよ!? しかも○乳まで出るのよ!? そんな女子高校生いる!? この作者の作品だとわりと普通だけどそんなのギャルゲーでしかありえねーから!! S○Xしか脳がない下品な男子の餌食になるか、女子の嫉妬の集中砲火くらって学校通うどころじゃねーから!?
間違いなく電車でバスで痴漢くらいまくるわ!! A○のオーディションとか即効で突破できるわ!?」
(こうして聞くとひでぇ設定だな・・・・・・)
などとテーブルの上でグロッキーになっている作者は思いました。
「しかもヒーローロード本編じゃ設定がほぼ同じで女子中学生設定よ!? アシュタルってなんなの!? 女子中学生をレ○プする性犯罪者集団と戦う正義のヒロインってなんの罰ゲームよ!!」
そして恵理は銃を投げ捨てて窓ガラスをぶち破ります。
「作者のストーリー構成とか遅筆さとかやたらめったら新作出すのがだめだったんですよ・・・・・・」
稜にそう言われた恵理はその場で泣き崩れました。
「しかも私の単独タイトル企画されてるし・・・・・・ぜったい酷い目に遭うんだわ・・・・・・○度3000倍とか、時代のニーズに合わせてフ○ナリ化とか、催眠術だとか・・・・・・最近のゲ○マガはぶっ飛んでてドン引きするようなプレイとか、最初の数ページだけ活躍させてあとは徹底的に○イプする内容だとかで「これもう変身ヒロイン物じゃなくてもよくね?」、「ただのコスプ○イプだよね?」とか言われてもそれがなんだかんだで売り上げいいから続いている――私もきっとそうなるんだわ・・・・・・」
そう恵理は泣きながら訴えました。
途中から変身ヒロインとしての嘆きからゲ○マガへの愚痴になっていますね。
稜は表情を変えずに「そんなこと言うからなんかバラエティ芸人みたいな扱いになるんですよ・・・・・・恵理さん」などと容赦のないツッコミを入れていました。
作者は「なんかゴメン・・・・・・」などとほざいています。
そして恵理は稜に付き添われる形で連行されたのでした。
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