コマノキモチ

ぺるそなを

フノキモチ

『歩のない将棋は負け将棋』

この言葉、大嫌いですね。


一見、『歩』を大事にしてますよ…

みたいに聞こえますけど、

こちらにしてみたら、

そんなのは綺麗事ですよね。


だってそうじゃないですか。

『歩』ならどの『歩』でもいいんでしょ?


1筋だろうが、9筋だろうが、

自陣だろうが、敵陣だろうが、

使い勝手が良ければ

何でも良い訳でしょ?


それで『歩』は大事とか

言われたところで

まったく説得力ないですよね。


『一歩千金』?

物は言いようですよね。


僕たちだって、それくらいの

仕事はしてるつもりですけどね。


垂らされたり、叩かれたりしながら、

与えられた任務はこなしてますよ。

踊れって言われたら踊りますし。


いやいや、僕じゃないですって。

確かにネガティブな発言してますけど、

不満とかじゃないんで。


『玉将』さんに忠誠心なかったら、

こんな仕事できないですよ。

これは本音です。誓って。


いや、だから殺してないですって。

その局面で敵側の駒台に居たのは

事実ですけど、僕はやってませんよ。


そもそも、僕が殺したんだとしたら、

『打ち歩詰め』になっちゃいますし…


個人的には、『香車』さんが

怪しいと思うんですけどね…


この前、吊り上げられたせいで

詰まれことを『玉将』さんに

咎められたとか愚痴こぼしてたんで。


僕が言ったとか

言わないでくださいよ?


あ、自分これから対局なんで失礼します。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る