第27篇道

静かな望郷の街が山へ続いています


電車の窓から見える景色は一面の緑


なんて爽やかでなんて清々しいのでしょう


終わりはありません始まりが終点でもあるのです



隣りの門と門の間を何度行き来したことでしょう


あの原っぱの花びらをいくつ摘んだことでしょう


学生服と学生服の間にいくつ思い出が霞むでしょう


一面に拡がる青空を何度見上げたことでしょう



春もそうです知らぬ間に訪れるのです


うたた寝心地で過ぎゆくのです


桜の舞い散る緩やかな街並み


夢や希望や愛が混じり乾いた風が吹きます



いつの間にか自分もこの街に溶け込むのでしょう


誰もが歩みを続けます


終わりを見ることはないでしょう


そこが終点でもあるのですから・・・


2017(H29)2/20(月)

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