第2のチートスキル?

訓練所を出て、真っ先にクエストカウンター[バーテンダーみたいな人]へ向かった。


「よう、オヤジ」

「これはゴオル様、本日は何の御用で?」

「コイツの冒険者登録だ」

「おや、あなたは……いえ、おめでとうございますルアン様」

「あ、ありがとうございます…」

「では登録致しますのでこちらへ」


俺は言われるがまま水晶?の前まで移動した


「この水晶に手を当ててください」

「こう、ですか?」


水晶に手を当てると水晶が輝きだしステータス画面?が現れた


ルアン[無職]

Hp43/50 Mp50/50

腕力142 守備力 56

魔力135 俊敏性204

器用43 運 5

パッシブスキル


邪竜の加護Lv1


スルースキル

潜む者Lv5

時の無視Lv3

欺く気配Lv2


ノーマルスキル

幻影魔術Lv3


嘘……私の運値低すぎ……。

てか、俺の無視される体質ってスキルなのね?

しかも見た感じチートそうなスキルあるんだが……。


「このスキル……何ですか?」

「おい、お前……何者なんだ?」


ゴオルが顔をゴリr・・・険しくしながら問いかける。


「何者って、一般人ですよ?」

「一般人なわけないだろう!無職なのにこのステータス、更にユニークスキルに邪竜の加護を持っているんだぞ!?てか初めて見たわこんなスキルもん

「ステータスは邪竜の加護のお蔭だと思います。邪竜の加護は記憶を失い森へ迷い込んだ時に仲良くなったドラゴンにルアンという名前と一緒に貰いました………多分」


俺が自信なさそうにそう言うとゴオルは顎に手を当て少し考えたようなしぐさをすると口を開く


「ルアン…か、なるほど…人族の中で唯一ドラゴンの友となった者の名か…ところでユニークスキルはどんな効果なんだ?」

「どうせ人から認識されない程度の能力ですよ」


そう言いながら水晶の画面?を見ると━━━━━


潜む者Lv5

自分と同格の相手までなら任意で察知を不可能にする


時の無視Lv3

MPの続く限り世界の時を無視する


欺く気配Lv2

このスキルのレベルを上回る察知スキルを持つもの以外に他者に見える効果を発揮する(任意で発動)


━━━━なんということでしょう使えないスキルかと思いきや第2のチートスキルですか。


『私との同一化のお蔭ですよ!褒めて褒めて〜』

『ファルってこんなキャラだっけ?まぁ可愛いから許す。よしよし』


自分の中でこんな事をしていると


「ルアン!お前は俺達のギルドに入れ!強制だ!」

「はひぃ!わ、わかりました!」


マウンテンゴリラがいきなり叫ぶもんだから驚いて変な声が出ちまった。

ファルさん?いや、何腹抱えて笑ってるの?いや、今のとこ笑うとこじゃないよ!!


「そういやまだ名乗って無かったな。俺の名前はゴオル・リ・ジオラだ」

「ブフォ!!……略してゴリラですね」


まさかの不意打ちゴリラで吹いてしまった。


「あぁそう呼ばれているが何か面白いことでもあるのか?」


こっちの世界にはゴリラがいないのか、ならこの人が怒らないわけだ。


「いえ、特に何も…ですがゴオルさんと呼んでいいですか?」

「ああ、構わんよ。よろしくなルーキー」

「はい、よろしくお願いします」


これから新しい冒険者生活が始まるのか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る