10月17日 秋の冷え込み

 後ろから突然あらわれた君は、座っていた僕の太腿に触れる。

「寒いね」

 そう微笑む君の両手からぬくもりが伝わった。



 こんなシチュエーション、学園ものなら恋が始まる場面じゃないですか?(笑)


 つい一週間ほど前までは半袖で過ごしていたのに、ここ数日は長袖でも寒いほど。集合場所でも、みんな「寒い」を連発しています。

 今朝も風が冷たく、建物の影で風を避けるように集まっていました。

 そこへ一年生のちひろちゃんが現れ、冒頭の場面に。

 最近は毎日必ず声を掛けてくれるちひろちゃん。

 一昨日は「ランドセル開けて上履きが入っているか、見て」

 昨日は「首のところにぽつっと赤くなってる。蚊に刺されたの?」

 二言、三言かわすと彼女は班長さんの元へ行って整列するけれど、こうやって声を掛けてくれるのはとてもうれしい。

 これからもよろしくね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る