5月28日 ユウタ君に捕まる

 登校班の人数が増えて班が二つに分かれた四月から、リンちゃんの隣を行くのが基本ポジションとなっています。

 縦に並んだ二班のほぼ中央を歩くことになるので、全体を見通しやすいからなのですが、必然的に話をするのもリンちゃん中心になっています。


 今日もいつも通り、リンちゃんの隣にいたけれど、信号を渡る際に列の後方へ下がっていました。

 すると、信号を渡り終わってから、自転車のハンドルを握る左手をユウタ君がガシッと掴んできます。

 具体的にはブレーキレバーに添えていた薬指と小指を、レバーごと手の中に握りしめた感じ。そのままハンドルの方向を変えたり、ブレーキを掛けたりしています。

「もう、ブレーキ掛けたら重くなって進まないじゃん!」

 そう言ってもニコニコしながら「ボクが操作するから」と言って遊ばれました。

 途中からは「手がしびれた」と言って手を離したかと思うと前かごに手を掛け、自転車を引っ張っていきました。


 また、たまにはおじさんと遊んでね、ユウタ君。

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