5月9日 朝からヘトヘトに……

 GW明けの一年生も大丈夫と言ったばかりですが、いきなり朝から大変な事態に。(^^;)


 前回(4月23日)に横断歩道の所で床に突っ伏して動かなくなった、このみちゃんの弟くん。

 彼のことを一番心配してたんだけど、今朝も同じ横断歩道で座り込んで動かなくなってしまいました。

 私は先に進んでいたので気付かず、カンナが「おじさん、ちょっと待って!」と呼びに来ました。

 リンちゃんやメイちゃんの班を先に行かせて引き返すと、他の班のお母さんが抱きかかえて信号を渡らせていました。


 渡ったところで引き継ぐと、我々の隙を見て弟くんはフェンスにしがみついて離れません。

「ここで、こうしていてもしょうがないよ」

「もうみんな行っちゃったし、一緒に行こう」

 カンナやこのみちゃんが声を掛けても「嫌だー!」と泣くばかり。

 仕方なく自転車を降りて、フェンスから手を順番に引きはがし、抱きかかえて学校まで行くことにしました。

 自転車はカンナとこのみちゃんが交代で押して行きます。

 私は左手で弟くんを抱え、足をばたつかせるのを右手で押さえながら四百メートルほどの道のりを歩き始めました。

 以前、校長先生から「とにかく学校まで連れてきてもらえれば、あとは私達が何とかします」と言われていたし、あそこに一人で置いておく訳にもいかないし。

 このみちゃんに「家を出るときは平気なの?」と聞くと、うなずいています。

 校門に着くまでも泣き止むことはなく、「嫌だー」だけ。ただ「行かない」とは言わないんですよね、不思議と。


 学校について彼を降ろし、校門のところにいた校長先生に事情を話している間に、また床に突っ伏してしまいました。(^^;)

「少し落ち着くまで、好きにさせておきましょう」との校長先生からの言葉で、見守っていたカンナたちも教室へと向かいました。


 泣きながらも足は動かして学校まで行く子がほとんどだったけれど、なかなか彼は手強そう。(笑)

 抱きかかえて学校まで行ったのは二人目。でも前の時は五十メートルほどだったからなぁ。

 歩いている間は感じなかった疲労が、学校を出る頃から一気にやって来ました。

 十時間近く経った今も、左手がだるい。(^^;)



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る