第12話 オレンジ 再考版
窓際にオレンジを置いて
窓を開け放つとあなたの香りが
風を呼び夕陽がやってきます
夕陽に溶けそうなオレンジを
わたしは逃がさないよう抱きしめ
オレンジの皮に
ナイフを入れていくと
涙がひと粒、ひと粒
夕陽に帰っていきました
やがてオレンジがわたしの
腹に収まるころ夕の帳が降りてきて
梟がほぅほぅ、とナキました
わたしもほぅほぅ、ナキました
夜空には星が
オレンジ色のうしかい座
アークトゥルスと言うのでしたね
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます