四十四言目

「先日、○○を買うのに嫁に相談したんだが、自分で決めろというので買ってきたら、その値段について凄い怒られてな。なぜか小遣いまで削られたよ。なら最初から相談のってくれればいいのにな」


「あー、そういう問題はしょうがないっすよ。言ったって違いなんかわかんないすから。安い方で済ませろ、これで終わるのが関の山っすよ。だから俺は自分が買いたいものとか悩み事とか、一切相談しないっすもんね」


「そうなのか。それで奥さん、なんにも言わないのか?」


「あなたの考えていることがよくわからないの、って言われます」


「……お前んち、大丈夫か?」


「お互いさまっすよ……」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る