三十七言目
「お前、今日も飲みすぎてるじゃないか。大丈夫か?」
妻「良いのよ、明日休みだし。今ね、昔のことを思い出していたの。良く二人で飲んだよね、朝までさ。私は本当は強くないんだけど無理して飲んで、酔っ払って歩けなくなって。それで良くおぶってもらってたっけ。不思議よね。恥ずかしいことなのに、それがなんだかとても嬉しくって。今思えば、お酒が進むのってそれがあったからなのかも。ばかよねぇ。おぶってもらったことなんて、後にも先にもそれっきり。今は死んでも嫌だけど」
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