さがして

声も届かないほど離れてしまった

ついに行くあてを失った…


それでも探したい、だから

何もない荒野を歩いていた

ただ夜明けを待っていた


明るくなるにつれて

今いる場所がハッキリと見えだす、けれど


ーここは幾万の誰かが通った道だったー


立ち止まったぼくを避けて通り過ぎて行く

…時折駆け抜けて行く顔は爽やかだった


端に座り込み俯いたまま

ぼくはただ待っていた


もう一度君と一緒に…

あの時に手を伸ばして、歩き出せてたら

こんなに苦しい思いはしなかっただろうに


あぁ…こぼれるため息の果てに

待ちぼうけの幼い頃の約束を胸に

今も待ち続けよう



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