第206話 冥域のピンチサーバー ~16点差敗けだな、ベンチで暇そうにしてるあいつ出しとけ~




中央高校男子バレー部、インターハイ予選





第1シードの強豪校相手に第一セットは取ったものの

レギュラーメンバー達に代わった第2セットからボロボロに崩れて

点を取られていく。



第三セット、16点差ビハインド



勝ちをあきらめた監督は最後に

ベンチで暇そうにしている選手をピンチサーバーとして投入する。



彼の名は『六畳四冥』



彼は欠落的に

チームプレイができないバレーボール部員だった。






『六畳四冥、投入』



『第一投』



『サーブだけは、サーブだけは、ボッチでもデキる!』



『じりじりと縮まる点差』



『毒は回る』



『冥域入りました』




敗けそうになるたびに日頃の練習の甘さを痛感する。



きつい時間だ。




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