第116話 拠り所の無さ




これは自分が常々感じている不安





あなたの強みは何ですか?

そう問われて答える事ができる者がいるだろうか?



「〇〇の知識があります」

そんなものネットで調べれば誰でもすぐにわかる。


「人付き合いが得意です」

それすら、マニュアル化されて、それ以上の対応を望まれない。




生きるためには拠り所が必要だ。

誇りが無ければ、地面に立つことも出来ない。



自分にしかない知識

自分にしかない知恵

自分にしかない技術



冷静に考えれば、

それら全部が、どうしようもなく、

ちっぽけな物であると思い知らされる。



偶然に引っかかった崖の先端に必死にしがみついて生きている。

少しでも気を抜けば、その手が離れて、

はるか底の地面に真っ逆さまになるような・・・



・・・そんな不安が張り付いて離れようとしない

・・・そんな気分





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