第46話 コンテスト投稿期間終了、そして投獄



それは、あたかも『牢獄』に閉じ込められているような




明日でコンテストの投稿期間も終わりか・・・



亡者たちは隔夜夢下層の牢獄に

等しく拘留され、

天上人の天啓を受けるまで、

ただただ待ち続けるのだ・・・



等しく?



いや、ランキング高い方が

ちょくちょく見に来てもらえる気がする。


ずるい


ランキング低い受刑者とか

圧倒的に地獄に堕とされたままな気がする。


シヴァ「安心してください、ご主人様、たまに面会と差し入れに行きますわ」


男「シヴァ・・・ありがとう」

(こういう、俺が苦しむ系のイベントの前は、すごく目が輝くよな・・・この子)



暗い暗い牢獄・・・

誰かのうめく声しか聞こえず・・・

底知れぬ恐怖に駆られる。

鉄格子を両手で握り叫ぶ。



「誰かー、助けてくれー!!」



ちくしょう、

一時の甘い夢を見て・・・

コンテストに参加なんかしなければ良かった・・・




「やめな・・・若いの・・・外に出たからって、どうなるってんだい?」



「どうなるって・・・外に出て自由になれば、ランキングに載って、たくさんの人に読んでもらえるかもしれないじゃないか」



・・・



男は・・・

ランキング圏外なので、あまり関係なかった。




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