青木村道

四月二十四日

　仕上げそこねていた切り絵に手をつける。駆け馬の図案。

　文にしろ絵にしろ、すぐに夜（よ）天（ぞら）を持ちだすので、あれよあれよという間に天馬となってしまった。

　水彩も貼り絵も混ぜてある。桜色の星がひかる。苔色のもある。立夏が近い。この馬は背に春を乗せていく。

　庭。ブルーベリーの花が咲いている。ローズマリーもよく伸びる。

　道。モッコウバラ。とげのない薄黄いろのが門（もん）扉（ぴ）を飾る。

　休耕田。ハルジオン、白詰草、スイバなどは地味だけれども、いつでも青々揺（ゆ）れている。