第57話 『決戦』 その7

 ぼくらは、再び背中合わせに参集しました。


 作戦会議です。


『君たちふたりは、一般の人たちを連れて、地下に避難するのね。そうしないと、人類が絶滅することになるかもね。』


『はあ??? 絶滅は大げさだろうよ。ここ以外にも、人間はいるだろうさ。』


 お嬢です。


『いないのね。』


『は?』


『人類は、もう、ここにしかいない。いることになっているけど、実はもうすべてロボット側に処分されたのね。残ってるのは、このモールとその周辺だけね。』


 ぼくもびっくりしました。


『そんな話は、さっきもなかったぞお。』


『それは、『主様』、彼らにとては周知の事項であり、あえて言わなかっただけね。まあ、あなたの闘志を温存するため隠したのかもしれないが。』


『そんなあああ~~~~!!! 許せん。絶対に。余計、怒った!』


『だから、一般人は、地主さんが無理やり作った地下シェルターに避難させるのね。データはお嬢さんに渡したね。』


『わかったよ、ほら、お二人様は、他の人を避難させよう!』


『どうやって?』


『あそこに、副店長さんが来てるね。彼と協力するのですね。時間はない。ぼくは勝つつもりだけど、あいつもそのつもりね。相打ちの可能性が高いね。ここで人類が生き残ったら、僕らの勝ちね。他は吹っ飛ぶけど。』


『ほら、固形ラーメンの補助だよ。ぼくは2個貰う。あと10個あげる。これでなんとかして。』


『なんとか、ねぇ~~~~~~~~。』


『急いで。生きていたら、また再会してラーメン食べようよ!』


 よいセリフです。


 Q 型ロボっトさんが、ゆったりと襲い掛かってきました。


『ふん。人間ごときが相談か。面倒なことだ。われわれは、一瞬で情報を共有する。もっとも、私には、それさえ必要がない。最強だからだ。』


『それが、貴様の弱点ね。』


 キューさんとQ型ロボットが、初めて直に向き合ったのです。


 周囲は、再生してきたロボット警官さんたちでいっぱいです。


 人間側にも、逃げる積りがない『秘密組織』の人たちは、かなり残っています。


 アニメならば、激しい火花が飛び散ったり、竜さんや虎さんが、その体中から、ほとばしる場面なのであります。


 ただし、ぼくから出るのは、ぱんださん、くらいでしょうけれども。



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