第349話 勝つまでは負けられません! (4)

 弁姫殿下は荒々しい口調、声音で、十常侍の御二人。後漢を衰退へと導いた者達の中の御二人である妖艶なサキュバスの張譲ちょうじょう段珪だんけいへと下知を飛ばせば。


「はい。弁殿下。お任せください」


「弁殿下、分りました。再度呪文の詠唱を始めますね」


 御二人のお姉様達は、弁姫殿下の命令、下知に反応……。



 自分達の前世である宦官、文官らしく、この場の様子……。



 敵将である梁綱りょうこう楽就がくしゅうの予期せぬ。思いもよらない奇襲攻撃に遭い。物々しく、殺伐とした中での混乱。その中での動揺、困惑しながら慌てふためく事、行為を弁姫殿下の凛と勇んだ下知により我に返り。言葉を返せばね。御二人の妖艶なお姉様達は敏速、直ちに詠唱を始め出す。


 でもね? 曹仁、満寵の率いる部隊が敵兵達へと放った弓、矢、鏃は、敵であるインプの梁綱りょうこう楽就がくしゅうが率いる空中飛行部隊が所持しているような連射の利くではなくだからアウトレンジによる強力な長距離攻撃に向き、可能ではあるのだが。




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